輪島塗座卓や飾り棚、衝立・屏風の修理後、しばらくお預かりしています

2022/06/09 (木)

家の新築やリフォームの時、長らく飾っていた輪島塗の座卓や飾り棚、衝立・屏風を修理に出されるお客様が多くおいでます。

そうですよねーー。

家とともに、輪島塗の家具もいい風合い・たたずまいに変化していきます。
長い間ご愛用いただくうちに、傷がついたり、欠けが出来たり、表面が劣化してきたり、、、。
色があせてきたり、艶も薄れてきたりもします。

でも、家族が年を重ねると同時に、家も、そして輪島塗の家具も年を重ねてゆきます。
若かりし頃の輝き(笑)が、だんだん落ち着いていくのは、人も家も、家具も同じです。

そこで、家族の節目の何かの機会に、家の新築やリフォームを検討されるでしょう。
現在は、金利も味方して、新築やリフォームに踏み切るご家族が、多いそうです。

新築やリフォーム後のお宅を想像してください。
どこもかしこもピカピカ、最新の設備やしつらえに、若かりし頃の輝きが戻ってきた(笑)
しかし、輪島塗の家具だけ元のままでは、お互いに不協和音となるかもしれません。

また、新築やリフォームの間に置き場所・保管場所にも困るかもしれません。

だったら、思い切って輪島塗家具も美しく修理してください!
修理期間は、約2.3か月から、ものによっては、もっとかかるものもあります。
もし、新築やリフォームより修理の方が早く終われば、家が仕上がるまでお預かりしています。

ピカピカの家に合わせて、ピカピカの輝きを取り戻した輪島塗を、また末永くご愛用いただけましたら嬉しいです。

劣化すると言っても、長い年月をかけて変化していくので、いつの間にかつやが失せています。
なので、今の状態の輪島塗座卓や飾り棚しか、印象にないと思います。もや~っとした輪島塗という感じ。

修理を終えて、新築やリフォーム後のお家に帰った輪島塗家具は、それまで家で見たこともないような輝きを放ち、「えええ、輪島塗ってこんなに美しかったっけ?」と、ご家族様の嬉しい悲鳴を何度も聞いています(嬉)

最近は、国際情勢の影響もあり、建築資材の供給が不安定で、新築やリフォームの工期が伸びていると聞きます。うちの近くにもなかなか仕上がらない倉庫があり、他人事ながら心配になります。

もし新築やリフォームが長引いたら、仕上がりまでしばらくお預かりします。
困ったときはお互い様です。どうぞご相談くださいね。