屏風 木蓮に牡丹沈金 3,080,000円
幅85.5(2枚)×高さ171.8×厚3.2cm
牡丹沈金。1輪の花の沈金は、巾30cm 高さ25cmの大きさで彫られています。
豪華です。
牡丹と木蓮に水仙を配置した、早春から初夏の風景。
牡丹は、その姿とかぐわしい香りから、人々を魅了する「花の王」と言われています。
薄く柔らかい花びらが、曲線と点彫りで表現されています。
沈金は、のみで塗面を彫り漆を入れ、金を固着させる技法です。
輪島塗のピカピカに仕上がった塗面に、ノミを入れ模様を彫るのですから、
沈金の仕事は、失敗のきかない一発勝負です。
紫木蓮は高貴な色で、その昔皇帝の許しが無ければ、庭に植えることができなかったとか。
また、満開の花は蓮にしていることから、木蓮の名があるそうです。
木蓮の花は、点彫りで彫られています。
ふわりとほどけそうな、柔らかい花の開花が表現されています。
のみや彫り方を様々に変化させながら、柔らかい花びらや、ごつごつした岩肌を
彫り分けていきます。
職人の腕の見せ所です。
輪島塗の撮影は大変難しいのです。
塗面はまるで鏡のように、滑らかに平らで美しく光っています。
ですから、映り込みがあり、なかなかうまく撮影できません。
上の写真は、屏風の左側に、右側がうつりこんでいます。
左の障子も壁も、映っているだけなんです。(実際は屏風の向い側にある障子と壁です)
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若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役