輪島塗 花器 宝相華沈金 220,000円税込
令和4年11月6日 入札は終了しました、ありがとうございます
結果はページ下部にて発表しています
花器 舟徳利型 宝相華沈金 高さ23.3cm 底直径13cm
舟徳利型は、お酒を入れるとっくり(徳利)の底が平たく安定の良い形になっている花器です。
これは、揺れる海上の舟の中でも、お酒がこぼれない重宝な形の舟徳利を模した形です。
輪島漆器大雅堂・社長考案のオリジナル花器です。
宝相華(ほうそうげ)は、まぼろしの花
宝相華(ほうそうげ)とは、花器全体に美しく彫られている花の名前です。
見たことがありそうでないような、、、それはそのはず、宝相華とは、極楽浄土に咲くとされる、想像上のまぼろしの花です。
牡丹や石楠花(しゃくなげ)、芙蓉(ふよう)などを中心として、花の美しい要素を抽出して作り出された宝相華は、悟りの境地に達した美しい仏の姿を、花に見立てたもの。
現実の世界で、「この花のように心を開かせるように」と、宝相華は微笑みます。
沈金とは
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
手で表面を触ってみてください。
細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。
反対に蒔絵は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、表面は盛り上がっています。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。
朱・青・緑など鮮やかな色をちりばめた、変わり沈金
この美しい花を、沈金の「のみ」で花器に彫刻し、漆を薄く塗り、金だけでなく、朱・青・緑などを固着させ仕上げた色沈金の技法は、金一色の沈金とは、また違った趣を感じさせます。
輪島塗の取扱いは簡単です。
大変美しく高価な輪島塗ですが、取り扱いに特別な方法は必要ありません。
洗う時は、普段お使いの普通にお台所用洗剤(中性洗剤)を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。
沈金の部分は強くごしごしこすったり、固いもので洗ったりすると、取れたり傷がついたりしますので、優しくそっと洗ってください。
「洗った後に、熱いお湯にくぐらせて」
よく、「洗った後に、熱いお湯にくぐらせて」といわれるのは、水きれを良くするためです。この場合のお湯は、熱湯ではなく、茶碗を洗う時のお湯の温度で可。必ずしなくてはいけないことではありませんので、そんなに気にしなくても可。
あとは、柔らかい布巾やタオルで拭いてください。
輪島塗 花器 宝相華沈金 220,000円税込 布箱入り
高さ23.3cm 底直径13cm
令和4年11月6日 入札は終了しました、ありがとうございます
落札結果
63,333円 大阪府 R.I 様
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役