屏風 花篭沈金 2,860,000円
幅91(2枚)×高さ173×厚3.5cm
屏風は、置く場所の表情を変え、空間を広く見せる効果があります。
また、間仕切りや目隠しの役割に使われることもあります。
この輪島塗・屏風 花篭沈金は、艶やかに光る漆黒の大画面に、
あでやかな花が咲く花篭を大きく配置して、大広間やロビーなどの広い空間でも
ぱっと目を引く豪華な屏風です。
金と黒の対比は、漆器ならではの日本的な雰囲気を感じさせます。
花・葉・茎・そして網籠と、様々な技法で彫り分けられた、花篭沈金。
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
手で表面を触ってみてください。
細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。
反対に蒔絵は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、表面は盛り上がっています。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、
しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、
輪島ならではの技法です。
輪島塗の漆黒に、沈金の金が映える、まさに輪島塗りらしい輪島塗りの、屏風です。
かごの網目や、花びらに彫られた。繊細な細い線が美しい。
沈金は、のみで塗面を彫り漆を入れ、金を固着させる技法です。
輪島塗のピカピカに仕上がった塗面に、ノミを入れ模様を彫るのですから、
沈金の仕事は、失敗のきかない一発勝負です。
この屏風・花篭沈金につきまして、ご不明な点がございましたら
どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役