五重椀 古代鶴亀蒔絵(ごじゅうわん つるかめまきえ)
輪島塗の鏡面にも似た顔の写るような光はありませんが、漆の素朴な風合いがあたたかい、そんな輪島の器です。使い込む内に、漆の艶が増していき、どんどん貴方だけの輪島塗にかわっていきます。
重ねる椀・五重椀(ごじゅうわん)
この五重椀は、平泉・中尊寺の三重椀を見てひらめきました。
輪島塗を長くお使い頂くためには、特に食器は、出し入れが簡単でしまいやすい方が良いのでは、と考え使い廻しのしやすい・使用頻度の高い5つの椀を入れ子にしたのがこの五重椀です。
五つの椀をすべて器として使え(椀や皿、小鉢として)、また茶道の懐石に使う四つ椀のように、蓋物としてもお使い下さい。その時は、一番上の小さな器を引き盃としてお使い下さい。
この五重椀は毎日の器として、一人に一組、大きさが違うので食べる量のちがう家族で汁碗として一組、お客様用に一組等、使い方考え方は貴方次第。
様々に使いまわして頂きたい椀・五重椀です。
この五重椀の無地のタイプは、婦人画報2005年12月号に掲載の「石川の工芸100選」に選ばれています。収納しやすい、出し入れが楽なことは使いやすく機能的だということです。
毎日使って欲しい輪島塗だから、この形になりました。
【商品データ】
鶴亀蒔絵 1組 220,000円
無地(黒内茜)1組 147,400円
寸法:大きい椀から順に
1.直径13.4 高さ8.5cm 2.直径12.5 高さ6cm
3.直径11.8 高さ4.8cm 4.直径11.3 高さ4cm
5.直径10.7 高さ3.3cm
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役