H20/7/9(水)~7/22(火) 鳥取県鳥取市ギャラリー槐(えんじゅ)様にて輪島塗展示会開催
鳥取市栄町 ギャラリー槐(えんじゅ)様にて、7月9日~7月22日まで、輪島塗展示会を開催いたします。
今回の展示会では、「輪島作家5人展」を企画いたしております。
小田原 延子
金沢美術工芸大学で油絵を学んだ大学時代にモチーフや構図はすでに確立し、以降は漆の技術にそれを置き換え、作品多数を生む。(弊社展示場には、日展入選の特大漆額2点がございます) 絵画的なタッチで心象を表現するほか、漆芸界では異色の作風をも築き活躍する、輪島女流蒔絵作家の第一人者。
升井 克宗
乾漆の技法に色を用いて、絵画のような美しい「彩本乾漆技法」をあみだし新しい漆の世界を表現。
自らを「作家」ではなく「職人」と言い切る、実直誠実な人柄と研究熱心さは、その仕事ぶりにあらわれている。
乾漆(かんしつ)とは、漆を乾かして粉にし、満遍なく蒔いて漆をかけ、研ぎ出す技法のこと。
塗面は、少しざらざらした感じに仕上がり、輪島塗の鏡面のような呂色仕上げとはひと味違った、落ち着いた漆の風合いを感じさせる。
川原 秀
色漆を使った鮮やかな色彩の蒔絵は、絵画のよう。
新木 光
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。
師は三谷吾一。美しい点彫りをご堪能ください。
寺下 勝
漆芸人形を展示。漆の艶と質感を生かした美しい人形を製作。
その他にも、多数の輪島塗を取りそろえております。
会期中は、大雅堂のベテラン営業マン1名が常駐し、なんなりとご説明申し上げます。
来場のほど、心よりお待ち申し上げております。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役