輪島塗 飾箱 山水蒔絵 1,320,000円(税込)
令和4年11月6日 入札は終了しました、ありがとうございます
結果はページ下部にて発表しています
輪島塗 飾箱 山水蒔絵 縦28.8cm 横22.6cm 厚み14.3cm
軽い!!お手に取って見て頂きたい
繊細な金蒔絵と、重厚な雰囲気からは想像できないほどの軽さの飾箱。
「軽い」これは職人の高い技術を誇る輪島塗の良いところの一つです。
箱を形作る木地(あすなろや朴)は、薄く、輪島塗の下地や塗りの漆の厚みを考慮し、仕上がった時に、蓋やかけご(落し蓋のように、中が二段になっている)がぴったり合うように作られています。
蒔絵の題材・山水は、古来より好んで用いられている蒔絵で、人々の憧れる理想郷を描いています。
通常の蒔絵が器物に漆で模様を描いて金を蒔きつけるために、器物表面より盛り上がるように蒔絵がついています。
しかし、研ぎ出し蒔絵の場合は、漆で描いて金を蒔きつけ、硬化のあとで、全体に漆を塗ります。
この時にいったん蒔絵は見えなくなります。漆が硬化したら、全体を炭で研ぐと蒔絵が現れてきます。
そのために、研ぎ出し蒔絵の部分は、全体に平滑で凸凹段差がない、美しい仕上がりになります。
この炭で蒔絵を研ぎ出す加減が、手の感覚に頼るのみの、熟練の職人技!
研ぎ出し蒔絵を背景にして、手前に蒔絵や高蒔絵を配置することにより、遠近感を表すという技法を用いて
飾箱という限られた空間を、雄大に見せる工夫が施されています。
その郷愁を誘う、しかし未だ見たことのない様な不思議な美しさは、人々が古来より憧れて止まない理想郷の姿でもあります。
その理想郷にすむ人々は、美しい風景に囲まれ不老不死に恵まれ、幸せに暮らすといいます。
麗しい理想郷を眺めてひととき、日常を忘れて。
輪島塗 飾箱 山水蒔絵 1,320,000円(税込)桐箱入り
縦28.8cm 横22.6cm 厚み14.3cm
令和4年11月6日 入札は終了しました、ありがとうございます
落札結果
388,888円 大阪府 R.I 様
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役