食卓で映えるように、ペティナイフ立てを作りました
「なんか、どうにかならないかな?」
ふと、思いました。
だって、美しい輪島塗の鞘を装着した、センスの良い、絶対に自慢したくなる卓上ペティナイフを、使わない間や、使った後に、テーブルの上にコロンと転がしているのは、ちょっとなんだか、、。
簡単に飾っておくことはできないかな、、、。
ペティナイフは、どんなふうに使う?
普段の食卓でも、大切な記念日や、来客をもてなすひと時でも、チーズやハムを切ったり、お肉を切り分けたりという場面があります。
どんな時に使うかな?
うちの食卓で考えてみると、、、
私は、チーズを食べるのが好きです。長方形のレンガみたいなチーズを、卓上で厚切りにして食べるのが好きなんです。
その時には、ペティナイフ(ミニ包丁)を使っています。
時には厚切りに、時には小さく、と、好きなだけ切って食べるのが良いのです(笑)
また、焼肉の時に、長ーいウインナーを焼いて、ナイフで切り分けます。
鳥の丸焼き(おしいいですねー、でも切るのは熱い)も、いろいろな部位を切り分けるのに形が複雑だし、厚みも違うから、良く切れる細身のペティナイフが重宝です。
パン屋さんの総菜パンのいろいろな種類を少しづつたくさん買ってきて、みんなで一口づついろんな味を楽しむために、一つのパンを切り分けて皿に盛ります。
いろんな味を、少しづつつまんでみたいですよね(笑)
リンゴやオレンジの皮をむいて、切り分けます。うちはきうぃも好きなので、くるくる皮をむくのに、刃先の細い、短めのペティナイフが活躍します。
かまぼこも、板のまま、ペティナイフでちゃっちゃっと切って、そのまま出してます。
卓上でちょっと袋を開けるとか、パックを開けるときにも使っています。
「魅せるペティナイフ」を飾りたい
そんな時に、力を入れずにすーっと切れるのは、かっこ良く、美味しそう!
その注目を集めるであろう場面に使われる、重宝な「魅せるペティナイフ」「映えるペティナイフ」を、
初めから食卓の優美な調度品のように、飾っておけば、「これは何?」、、、きっと話も弾むことと思うんです。
また、使った後でも、そのへんにごろんと横にしておく、それが普通なのでしょうが、ちょっとつまらない。
皿の上に置くのは、安定が悪い。
どうしましょう。
刀掛けのイメージが似合いそう!
では、ペティナイフを置くための、刀掛けのような台を作ればよいのでは!
(この案は、いつもの近くの日帰り温泉で、温泉にはいってから、地ビールを呑みながらの話の中から生まれました(笑))
早速、社長・WEB担当私・機械操作担当の三人で、相談を始めました。
まずは、シャープな雰囲気、かっこよさを出したい、と、四角い形を考え試作を繰り返しました。
棒で支えるとか、穴をあけるとか、いろいろやってみました。
鍔(つば)のような形に
考えてみると、やはり食卓は、子供やお年寄りもいるでしょうし、万一家具に傷がついてもいけない。
角(かど)があるのは触っても危ないし、角を丸めよう。
どうせ丸くするなら、刀の鍔(つば)のような感じはどうか、、、。
試行錯誤の末に、ついに、完成しました!
使い方が簡単で、置く場所を取らず、本体ひとつのみで付属品なし(折れたり割れたりしにくい、付属品をなくさない)、丈夫(厚み5ミリ)。
そして、なにより、輪島塗鞘とスパスパ切れるペティナイフの邪魔にならないこと。
素材は、透明アクリル(日本製)
透明のアクリル材を加工して作ることで、台そのものは目立ちにくく、輪島塗鞘のついたペティナイフを引き立てることができます。
また、ナイフは、ちょうどいい感じに角度をつけて飾ることができるようになりました!
いい考えだと思うんです!!
ナイフのおまけに付けます、ぜひ使ってください!
この度、輪島漆器大雅堂株式会社のでこぼこ3人組が企画開発した、輪島塗鞘のついたペティナイフを引き立てるアクリル製の台(仮称)は、
輪島漆器大雅堂株式会社にて輪島塗鞘+ペティナイフをお買い上げのお客様に、1本に1個差し上げます。
ぜひ、この台を使用して、輪島塗鞘+ペティナイフを、かっこよく飾って、使って、どんどん自慢してください!
私は絶対そうします(笑)
「魅せるペティナイフ」輪島塗鞘+すぱすぱ切れるペティナイフのご紹介はこちら
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役