4.松風沈金 68,200円(税込)
輪島塗鞘(さや)+プロ仕様ペティナイフ
④松風沈金 68,200円(税込)
松風(まつかぜ)沈金とは
冬、日本海から吹き付ける風は、防風林の松を根本から揺り動かします。
強風に耐える松は粘り強く、厳しい自然の中で強く生き抜く存在感を見せつけます。
日本の伝統的吉祥文様でもある松の、その強靱な生命力を、輪島塗ならではの加飾の技・沈金(ちんきん)の豪快なのみさばきで美しく表現した、迫力のある文様です。
沈金とは、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
手で模様の表面を触ってみると、金色の部分が細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。
(反対に蒔絵(まきえ)は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、模様の表面は盛り上がっています。)
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。
写真には上・下に 2種類のペティナイフがありますが、下のペティナイフ+輪島塗鞘・寿松沈金の価格が 68200円(税込)です。
(上のペティナイフ(柄の材質がアイアンウッド)に変更すると、89100円(税込)です。ご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください)
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松風沈金は、受注生産です
ご注文を頂いてから、職人があなたのために制作いたします。
お届けまで約1か月です。お手元に、黒と金の対比が美しい「松風沈金」が届くまで、楽しみにお待ちくださいませ。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役