特注輪島塗の製作:重箱の模様を、宝石箱に蒔絵しました
通常の、おせち料理を入れる重箱とは一味違う重箱があります。
年に一度お正月だけしか使わないのは、もったいない、との思いから。
また、和食以外にも似合うような、そんな重箱を作りました。
これが、素敵なんです。
この重箱をご覧頂いたお客様より、宝石箱にしたい、とご注文を頂きました。
模様の量を抑え気味にして、漆黒を活かした宝石箱が仕上がりました。
蓋をあけると、鮮やかな赤。
気持ちが、ぱっ、と明るく華やぐでしょう。
「宝石箱なんて、使わない」といわないでください。
見ているだけで、いいんです。心の栄養です。
模様や蒔絵の技法は、こちらの重箱の紹介ページにてご紹介しています。
※特注輪島塗の制作は、難しくお思いかもしれませんが、実は簡単です。
「この重箱のイメージで、宝石箱にしたい」
「宝石箱の形・大きさは、これがいい」これで、いいんです。
その後は、用途やご予算に合わせて、ベテランの塗師屋がご相談・ご紹介させて頂きます。
末永くご愛用頂ける、ご希望に合わせた輪島塗を特注製作致します。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役