漆額 川原の図は、乾漆の技法で描かれた川原に、蝶がたわむれる漆額
この漆額 川原の図 は、加賀蒔絵の池田喜一先生の
日展特選作品である「清流の図屏風」から、
漆額に描きおろしした漆額です。
上品な風合いと、モダンな色使いが特徴の
飽きのこない美しい作品です。
川原の様々な形状の石は、乾漆の技法により描きだされています。
乾漆とは
漆を乾かして粉にし、満遍なく蒔いて漆をかけ、研ぎ出す技法のことです。
塗面は、少しざらざらした感じに仕上がり、輪島塗の鏡面のような呂色仕上げとはひと味違った、
落ち着いた漆の風合いを感じさせます。
乾漆で、素朴な風合いと柔らかい色彩で描かれた川原と対照的に、
黒を基調にきりっと描かれた 「蝶のむれ」。
熱い夏、蝶が水辺にたわむれ、水を飲んでいる様。
自然のこんな何気ない光景を、切り取って1枚の絵に仕上げた
美しい漆額です。
漆額 川原の図 57×85×厚5cm 3,300,000円(税込)
漆額は、暮らしに彩りを添える、貴方のための風景です。
落ち着いた漆の色合いや底艶は、素朴で温かい雰囲気を醸し出します。
漆額は、簡単に取り外しができ、季節や行事・気分に合わせて着替えることができる窓でもあります。
何枚あっても良い漆額は、模様に思いを込めて、贈り物にも喜ばれております。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役