衝立 帆舟蒔絵 2,860,000円
衝立 帆舟蒔絵は、お宝を満載の縁起のいい舟がやってくる吉祥文様です。
帆舟は、江戸の昔、輸送手段の要として盛んに使われていました。
やってくる舟を 「入船・入り舟」 と呼び、
「入船・入り舟」は、沢山の宝や富を携えてくる事を
意味するようになりました。
帆舟蒔絵は、福がやってくる縁起のいい図として、
好まれ続けています。
蒔絵は、研ぎ出し蒔絵という技法で描かれています。
研ぎ出し蒔絵とは
通常の蒔絵は、筆に漆をつけて絵を描き、金を蒔きます。
研ぎ出し蒔絵の場合は、通常の蒔絵の後、絵を含む全体に漆を塗りこみ
丁寧に研ぎ出します。
研ぎ出し蒔絵は、大変高度な技術で、塗面(衝立の黒い部分)と蒔絵の段差がなくなります。
こうして、ひと手間かけることにより、奥行きのある蒔絵になります。
この帆舟蒔絵の衝立の裏面は、かもめが二羽飛んでいます。
衝立の両面をそれぞれ楽しむことができるので、季節や行事に合わせて
気分に合わせて、お客様に合わせて、さまざまにお使いいただけます。
また、花を飾られる場合は、蒔絵の分量が少ない裏面をお使いになれば、
衝立と花と両方が活かされることでしょう。
帆をいっぱいに張り、荒波を超えて福を運びやってくる「帆舟」。
艱難辛苦を乗り越えどんどん進んでいく、人生にもたとえられる吉祥模様です。
衝立は、玄関や広い空間の間仕切りなどに使われる家具です。
玄関に置かれるのは、玄関を開けた時に、
家の中が丸見えになってしまわないように、という奥ゆかしさからとか、
家の中に邪気が入るのを防ぐ・止める役目をする、と言われます。
輪島の家具は、全工程完全手作り家具です。 職人の技が随所にきらりと光ります。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、
堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
輪島塗衝立 帆舟蒔絵 W131.5×H109.3×D30.5cm 2,860,000円
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若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役