コーヒーカップ 春秋蒔絵は、内側を白塗りにしてコーヒーの色も楽しめる
輪島塗のコーヒーカップ。
輪島塗のイメージは赤と黒でしょうか。この赤と黒では、コーヒーの色が見えず、
色を楽しむことができません。
香りだけでなく、色もお楽しみいただけるように、漆の色では大変難しい「白」を、
コーヒーカップの内側に塗仕上げました。
「白」といっても、漆はもともと茶褐色。ですから、漆の白は、肌色に近いベージュ色。
輪島塗の特性の一つ、断熱性をいかし、熱いコーヒーを、熱いままお楽輪島塗コーヒーカップ。
このコーヒーカップは、お取り扱いも簡単です。
極上のコーヒータイムを、春秋蒔絵のコーヒーカップで。
このコーヒーカップは、輪島塗の特性を生かして作られています。
その特性は、軽いこと、そして保温性の良いことです。
このコーヒーカップが、軽いのは天然木造りの輪島塗だから。
保温性が良いから熱い飲み物は熱いまま美味しく召し上がって頂けます。
また、輪島塗コーヒーカップは、手に熱くありません。輪島塗は熱を通しにくいのです。
皿は、カップのための一段下げた部分を作りませんでした。
皿単独で、お菓子やケーキをのせて使っていただけるように、と考えています。
高価な食器です。
有効に使いまわして、ふんだんに使っていただけたら、と思っています。
輪島塗のコーヒーカップは、漆のにおいがするのでは?とご心配になるかも知れませんが、漆は塗り立ての時は、やはりにおいが強いです。
ですが、時と共にうすれ、いつかはにおいが無くなります。
昔は「ぬか」に入れておくとにおいが取れるといいました。
最近は「ぬか」が手近にないかもしれません。
お酢を薄めた水で洗って、熱くした布巾で拭いてください。
アルコールで拭いてもにおいが取れます。
しばらく風通しの良いところに置いておくだけでも効果があります。
春秋蒔絵とは、桜と紅葉を組み合わせた蒔絵のことです。
共に有るはずのない桜と紅葉を、一緒に見ることが出来れば、と思うわがままな私達の夢を描いた美しい蒔絵です。
コーヒーカップの赤と黒には、ともに春秋蒔絵を施していますが、よく見ると少し違う模様になっています。
赤は桜を、黒は紅葉を、それぞれメインに描いています。
また、春の桜と秋の紅葉が共に描かれているということは季節感が幻なので、季節に関係なくお使い頂きたいコーヒーカップです。
想像にのみ存在する、現実を忘れるような夢の景色。
桜や紅葉は、金と色漆を巧みに使った、大変美しい鮮やかな色合いで描かれています。
このコーヒーカップは、陶器や磁器と違って、落としたからガチャーンと、消えてなくなることはありません。
輪島塗は修理ができますから、「一生使える器」 です。
しかし、天然木天然漆を使って作り出される輪島塗は、万能ではありません。
あまりにも熱いコーヒーをいれれば、その熱で内側の漆が変色してしまうこともあります。
長くお使いいただくうちに、擦り傷や使い傷が目立ってくることもあります。
末永くお使いいただくために、修理は早めにご用命ください。
修理期間も短く、修理代金も安くつきます。
また、食器洗い乾燥機はご使用にならないでください。
漆も木も、高熱や乾燥に耐えられません。
手に優しい温度で洗い方で、洗っていただければ長持ちします。
写真では、わかりづらいかもしれませんが、蒔絵部分は、艶のある呂色仕上げになっています。
(顔がうつるくらい美しいので、写真は本当に難しいのです。)
コーヒーカップ 春秋蒔絵
カップ:直径8.5 高さ7.2 cm 皿:直径16 高さ1.8 cm
黒1客桐箱入り 176,000円(税込)
赤1客桐箱入り 176,000円(税込)
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役