輪島塗入門は、毎日使う無地の器から。
輪島塗と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
丈夫。堅牢。優美。美しい蒔絵や沈金。
そしてやはり、高級 でしょうか。
それは、本当にそのとおりです。確かに高級な、高額な器の数々。
たくさんの工程を経て、たくさんの熟練の職人の手により生み出される
数々の器は、とっておきの器。
でも毎日、とっておきでは疲れてしまいますね。では、普段の輪島塗って?
あります。気取らずに気負わずに、毎日使ってほしいうつわ。
輪島塗は、「高額」というイメージですね。
絵付け(蒔絵や沈金で模様をつける)で、価格が高くなってしまうのです。
まず毎日使う、無地の器から始められてはいかがでしょうか?
汁椀は、多くの皆様が毎日使っていらっしゃる器の一つですね。
それでは、飯椀はいかがですか?
傷がつきにくく、扱いも気にせず楽です。
また、もちろん普通の食器洗い用洗剤で洗えます。
陶器や磁器と違って、落としたからガチャーンと、消えてなくなることはありません。
輪島塗は修理ができますから、「一生使える普段使いの器」 です。
「修理」と一言でいいますが、「修理」は 1.元通りにもどす 2.イメージチェンジする の二つの方法があります。
修理の際には、新しく色を変えてみるのもいいですね。
この飯椀の基本の色は、「茜(写真の赤い方)」と「外黒内茜(写真の黒・赤の方)」の
2種類です。
穀物高騰の折、お米が見直されています。
輪島塗の飯椀で、ご飯をみんなで食べましょう。
○詳細情報
この飯椀は、輪島塗の鏡面にも似た輝きはありませんが、漆の素朴な風合いがあたたかい、そんな輪島の器です。
使い込む内に、漆の艶が増していき、どんどん貴方だけの世界で一つの飯椀にかわっていきます。
通常輪島塗といえば、刷毛目(はけめ)のない塗り面が、鏡のように美しく仕上げられている塗り物、です。
しかし、この飯椀は、輪島塗りの下地の工程で、わざとへら目(輪島塗の下地は、刷毛を使わずへらで塗ります) を残してでこぼこに塗ります。
そして、中塗・上塗り(2回)を施し、黒(赤)を研ぎだして仕上げます。
上塗り後に研ぐと、下に塗りこんだ黒(赤)のへら目が、ところどころに顔を出し、味のある・どこか懐かしい雰囲気を醸します。
この飯椀は、使い込むにつれ、漆の特性が生かされ、艶が増してますます鮮やかな色になっていきます。
ちなみにこの飯椀は、1客24,000円の輪島塗の飯椀です。
毎日3回、一年間使って食事を楽しみ、豊かな時間を過ごしたとしたら、1回分はなんと21円!
輪島塗の飯椀は、もちろん1年でダメになることなどありません。
そう考えると輪島塗の飯椀は、大変お買い得です。
ある研究者によると、同じ物を同じように調理しても、良い器で食べれば美味しく感じるのはもちろんのこと、消化吸収ぐんとも良い、とか。
良い器で食べている人の方が、より健康になる!のだそうです。 うれしいですね。
飯椀 黒内茜 直径11.8 高さ5.5 cm 1客紙箱入り 24,000円
茜 直径11.8 高さ5.5 cm 1客紙箱入り 24,000円
輪島漆器大雅堂は、貴方だけの特注輪島塗の製作も得意です。
今までに見たこともないような輪島塗でも、創業大正11年の経験と豊富な知識・
優れた多数の職人たちが、貴方の思いを形にするお手伝いを致します。
輪島塗の工程は、どれをとっても一つ一つ手作りのオーダーメードと同じです。
ですから特注だから、お誂えだから、ぐんと価格が高くなるということはありません。
また、色や模様だけでなく、器物の形からお誂え可能です。
オーダーは難しくありません。
「こんな感じで、、、。」というような、頭の中のイメージからでも、段々と形にしていきます。
特注・お誂えは、お気軽にご相談くださいませ。
世界で一つの輪島塗を、貴方の思いのままに製作いたします。
輪島漆器大雅堂は、そんな楽しみな仕事が大好きです。
ご用命のほどを、心よりお待ち申し上げております。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役