扇面(扇)は、日本で作られた日本特有のもので、末が広がる形から 「末広」 ともいい、発展や拡大を意味する縁起のよいもの、とされ、古来より愛され続ける吉祥模様です。
扇面(扇)は、魔除けや厄除け、吉運招来など、非常に強い力をもつものとされ、謡曲・舞踊・落語などの芸能にも使われるなど、日本の生活文化の中で、重要な位置をもしめてきました。
輪島塗・輪島漆器製造販売。大正13年から続く老舗「輪島漆器大雅堂」です。熟練職人の手で丁寧に作る輪島漆器。修繕についてもお気軽にご相談ください。
取り皿の形は、縁起の良い「扇面型」
扇面(扇)は、日本で作られた日本特有のもので、末が広がる形から 「末広」 ともいい、発展や拡大を意味する縁起のよいもの、とされ、古来より愛され続ける吉祥模様です。
扇面(扇)は、魔除けや厄除け、吉運招来など、非常に強い力をもつものとされ、謡曲・舞踊・落語などの芸能にも使われるなど、日本の生活文化の中で、重要な位置をもしめてきました。
特に、右端がくるんと蒔くように形づくられています。
これは、この厚みの分だけ、平たい取り皿よりも材料が多く必要で、その上、削り出しているので、手間暇がかかっている、贅沢なつくりといえます。
お客様にお茶菓子を出すときには、少し改まった印象で。
お正月やパーティーの時のお料理を取分ける時は、華やかな印象で。
洋食や、中華料理、ケーキやパイなど、何にでもお使いください。
輪島塗は、油分がダメ、酢がダメなど、特別に苦手なものもありません。
(手で触れない程、口がやけどしそうなほどの超高温には使用不可です。天然素材なので負けてしまいます)
どんな場面でも重宝する輪島塗の取り皿は、重ねて収納すれば場所は取らず、取り扱いも特別な配慮は不要で、意外と使いやすいものなのです。
修理しながら末永くご愛用頂ける輪島塗の取り皿は、決まった使い方はありません。
お好きな時にお好きなように、お使い下さい。
取皿(銘々皿)は、工夫次第で、重宝にお使い回し下さいね。
蝶蒔絵
美しい模様の超が舞う姿を、図案化したモダンなデザイン。
中心の煌く金色の部分は、梨子地(なしじ)の技法で仕上げられています。
梨子地(なしじ)とは
梨子地とは、粗い金粉を塗面に蒔いて漆を塗り込んで研ぎ、磨き上げる技法です。
塗面にぱらぱらと蒔いた金粉が、立ったり寝たりしているので、光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
「輪島塗は、傷がつくのが怖くて使えない!」こんな心配の声を良く聞きます。
長く使い続ける間には、確かに傷がついてしまうことはあります。
これは、輪島塗の取り皿だからではなく、他の取り皿でも同じです。
輪島塗は、製造に時間と手間がかかるためにどうしても高価ですから、使う時にはこわれないか、ダメにならないか、などと、心配になられるのだと思います。
大丈夫なんです、存分にお使いください。
堅牢な輪島塗でも、傷はつきます。新品のまま、末永く使い続けられるわけではありません。
輪島塗は修理やメンテナンスをしながら末永くご愛用頂く漆器なのです。
輪島塗 取り皿(5客1組)扇型 蝶蒔絵 198,000円(税込)
寸法:W18.6 D10.5 H1.2 cm
↓下のオンラインショップに、専用買い物かごをご用意しています。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役