梨子地(なしじ)半月型弁当箱でいつもの食事も料亭気分!
梨子地(なしじ)半月型弁当箱は、弧を描く曲線が優しい印象の、半月型弁当箱です。
梨子地とは、粗い金粉を塗面に蒔いて漆を塗り込んで研ぎ、
磨き上げる輪島塗の技法です。
金粉が立ったり寝たりしているので、光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
最近は、漆の抗菌効果が注目され、漆の弁当箱が見直され始めています。
軽さ・美しさだけでなく、機能性にも優れている弁当箱です。
輪島塗の半月弁当箱で、いつものお弁当が、ぐっと美味しくなりますよ。
お家でのお食事も、お弁当箱につめると楽しくなります。
子供の頃、お弁当箱のふたをぱっとあけた時に「わーっ」声を出してしまう程うれしかったのをおぼえていますか?あの感じです。
お子さまランチもお弁当箱で、子供達も大喜び。
子供達にこそ良いものの感触を肌で感じて欲しい、心も豊かに食事を楽しんで欲しいな、と思います。そして、ものを大切に使い続けることを実践して欲しい、と思います。
この梨子地・半月型弁当箱は、容量が多くたっぷり入ります。
でも、食事の量は個人差があるもの。
ふんわりと詰めると、弁当箱の中の黒塗りが見えて、輪島塗の雰囲気が食事の味をいっそう引き立てます。
この半月型弁当箱の中の黒塗りの仕切りは、取り外しができます。
重箱のように、赤飯や混ぜご飯をたっぷり盛り付けたりして、使うのも良し、蓋があるので便利です。
ある研究者によると、同じ物を同じように調理しても、良い器で食べれば美味しく感じるのはもちろんのこと、消化吸収ぐんとも良いとか。
良い器で食べている人の方が、より健康になる!そうです。うれしいですね。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役