輪島塗の名刺入れ/家紋や名入れ蒔絵などのオーダーもOK
「たまり朱」と「石目乾漆(いしめかんしつ)」の2種類の名刺入れが完成!
■「たまり朱」は、上塗りをした職人さんの、「手」のわかる、おもしろい塗り方です。色は、落ち着いた朱、えんじに近いでしょうか。 普通、刷毛目(はけめ)というと、でこぼこの跡が残るものですが、この塗は表面にでこぼこがないのに、刷毛の跡が残っているのです。 「これはどうなっているのだろう」「ここはこうやって塗ってのかな」と、思ったり考えたりしながらお使い頂くのも楽しいことと思います。
■「石目乾漆(いしめかんしつ)」とは、漆塗面に乾漆粉などを蒔いたときに生じる、ちりめん状のしわや斑点を生かした技法です。細かい石畳(いしだたみ)の様に見えるところから、石目と呼びます。乾漆とよく似ていますが、石目はいしだたみの目の大きさを揃えたり、風合いを均一にしたりするところが乾漆より難しく、高度な技術を要します。 キズが付きにくく、目立ちにくい石目は、名刺入れとして、大変使いやすいものです。
■オーダー/特注品は、これらの名刺入れに家紋を入れたり、名入れをしたり、好きな蒔絵を施したりすることができます。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役