こぶりな輪島塗の椀 いろいろ
輪島塗の椀には、様々な大きさや形があります。
中でも小ぶりな可愛らしい印象の椀をご紹介いたします。
1.直径10.2cm 高さ10.7cm 一番小さめの椀です。写真は飛花沈金です。
2.亀甲型 椀の外側を亀甲のように成形しています。(蓋裏は東海道五十三次蒔絵です)
直径10.5cm 高さ11.2cm
3.卵型大 直径11.3cm 高さ10.7cm 1の直径を大きくした形です。
弊社の人気の汁椀(小丸型・蓋無し)と同じくらいの大きさです。
4.富士型 直径10.8cm 高さ8.7cm 手の込んだ木地の形状です。
5.丸型 直径12.2cm 高さ9.2cm
6.端反型(はぞりがた)直径12.7 高さ9.5cm
5や6は、小ぶりと大振りの中間(一般的)な大きさです。
蓋を取ると、中に段のある形があります(1と3)。
これは、蓋が下まで入り込まないようにしてあるのです(同じ直径で伸びている部分がある形のため)
動画も撮ってみました。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役