棗 鶯(うぐいす)蒔絵 275,000円(税込)
落札価格の発表(平成30年2月26日締切ました)
70,777 円 山口県 D.H 様
沢山の入札を有難うございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
茶器・茶入れである「棗(なつめ)」は、お茶事にお使い頂くことはもちろんですが、
季節を感じさせる美しい伝統工芸品として、お部屋の飾り物としてもお使い下さい。
塗を愛で、蒔絵を愛でて、心安らぐひと時を。
鶯(うぐいす)は、ほーほけきょ、と、誰もが知るさえずりが美しい小鳥です。
まだ雪が残るような春の早い時期に、美しい鳴き声を放つこのうぐいすは、
「春告げ取り」「春見鳥」「花見鳥」「歌詠鳥」などの多くの異名を持ち、その美声は幸運を呼び寄せると言われています。
色研ぎ出し蒔絵で描かれた鶯は、見る角度により
うぐいす色に見えたり、金色に見えたりします。
色研ぎ出し蒔絵とは
まず、模様を漆で描いて粗い金粉を蒔き、金粉の固着の為に(通常は半透明の漆を塗りますが代わりに)色漆を塗ります。
硬化した後、先に蒔いた金を研ぎ出します。
金の上部を半分ほど研ぎ出すと、色漆の間から金が見えるようになります。
研ぎ出し蒔絵は、見る角度によって、色漆が多く見えたり、金が多く見えたりして、大変表情が豊かな蒔絵です。高度な技術が生み出す、贅沢な楽しみですね。
背景の笹は、研ぎ出し蒔絵です。
良く見ると、笹の部分は影のように、遠くに思われます。手で触れてみると、笹の部分は塗りと同じ高さで、盛り上がってはいない。これが研ぎ出し蒔絵です。
ふっくらと盛り上がる蒔絵の鶯と、
塗面に面一の笹で、遠近感が表現され、いっそう鶯が引き立っています。
金を多用していますが、派手すぎず、とても品の良い棗です。
海外のお客様は、棗を小物入れやインテリアとしてお使いだとか。
型にはまらず、お好きなようにお使い頂くのも、素敵です。
もちろん、水洗いも大丈夫です。
2.4寸 棗(なつめ)鶯(うぐいす)蒔絵 275,000円(税込)
直径7.4cm 高さ7.4cm 桐箱入り
落札価格の発表(平成30年2月26日締切ました)
70,777 円 山口県 D.H 様
沢山の入札を有難うございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役