輪島塗×レーザー彫刻 特注製作承ります
レーザー彫刻で輪島塗に文字入れ 承ります
記念品や贈答品に、輪島塗に、あなただけの文字や文章を入れることができます。
各皿の寸法:幅42.5cm 奥行15.2cm 厚み1.5cm
一文字一文字、手作業で文字を入れていた輪島塗
これまで、美しく艶やかな輪島塗の塗り面に文字を描く場合は、蒔絵か沈金の職人の手作業で一文字一文字描いておりました。
輪島塗は、制作にかかる手間と時間から、価格も高価な高級漆器です。失敗はできませんから。
例えば、
記念品に「創立○○周年 記念」「令和○年○月 新築記念」
贈答品に「令和○年○月吉日 寄贈 ○○株式会社」「ご結婚御祝い 友人一同」など、
輪島塗に文字入れのご要望は多くありました。
この文字入れを蒔絵や沈金の職人による手作業で描く場合は、文字の大きさと文字数により価格が変わり、文字数が多ければ多いほど価格は高くなり、時間もかかりましたので、なかなかご希望に添う事ができずにおりました。
その商談の際にも、文字数や大きさなどの条件をよく伺わないと価格が提示できず、時間がかかり、お急ぎのお客様にはご要望に添えずにおりました。
また、海外の方に差し上げる贈答品・記念品の場合は、英語の文字入れのご要望もあり、この場合は日本語よりも描くのが混雑で文字数も多くなり、その結果、見積価格は高くなってしまっていました。
例:結婚祝いに「ご結婚おめでとう!」
そこで、輪島漆器大雅堂では、レーザー彫刻を導入し、文字入れの価格を安く抑え、かつ、美しく文字を仕上げて、お客様のご要望に応えたいと考えました。
仕上がった作品は、沈金の技で彫ったものと、良く似た雰囲気に仕上がって、輪島塗の風合いを壊すことなく、そのうえ作業の価格は安く抑える事ができ、仕上がりも早くなりました。
レーザー彫刻と沈金の違い
輪島塗には、沈金という加飾の技があります。
輪島塗の塗面を、鋭い「のみ」で彫って漆で金などを固着させる技法です。
4~6か月(ものによってはもっと)かかって完成した輪島塗の塗面にノミを入れ彫る沈金は、失敗が許されない職人技なのです。
長く修行を積み、経験を積んだ沈金の職人技と、レーザー彫刻とは、似ている部分もありますが、明らかに違います。
輪島漆器大雅堂は、沈金にとって代わるためでなく、沈金の不得意な面(文字入れ・英字入れ)を補うために、レーザー彫刻を導入しました。
レーザー彫刻は沈金師を越えられない
レーザー彫刻で、輪島の沈金師の技と同じ仕事をすることは、不可能です。
沈金職人の多様な技は、圧巻
単に「彫る」と一言で書きますが、沈金師の「彫り」には、多数の技があります。
形や大きさの違うのみを、自分の手のように指のように扱って、模様の特徴を最大限に引き出す彫り方で製作する沈金師。
彫られた模様は、彫る角度も線の太さも、強弱や長短や、様々な表情を見せる美しい線や面で描き出されています。
同じ模様を彫っても、手作業ですので全く同じにならないところが、実に面白い見どころでもあります。
所々に、手作業ならではの面白味が潜んでいます。
機会があれば、ぜひよーーく見てみて下さい。
レーザー彫刻は均一な美しい仕上がり
一方、レーザー彫刻は、均一の線で一定方向からの彫りですので、簡単に言えば均一な仕上がりになります。
このレーザー彫刻の良い所は、同じものが複数できること。
また、製作時間が短く、価格が安く、文字入れの大小や英字などの細かなご要望にも対応できる事です。
そして、人の手では残念ながらできないような、細かな彫りもできる事、があります。
名入れのプレートもできます
輪島塗の本体に名入れができないもの(高額品や変わった形で平面のないもの等)や漆額には、ネームプレートに文字入れをして貼りつける、盾にして同梱するなどができます。
名入れのみ、プレート製作のみはできません。
自社製造の輪島塗だから、失敗覚悟で(笑)レーザー彫刻を承りますが、名入れのみや、プレートのみの制作は承ることはできません。
お客様の大事なものをお預かりして、間違いがあっては取り返しがつきません。
どうか、ご勘弁ください。
レーザー彫刻での特注文字入れは、お気軽にお問い合わせ下さい
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役