輪島塗椀① 朱・四季草花蒔絵 1客72,600円(税込)
瓢(ひさご)型に成型された椀
横から見ると、中央部分がくびれた瓢(ひさご)型になっている、凝った意匠の輪島塗椀。
素材はもちろん天然木です。
木をこんな形に成型しているということも、驚きの職人技のひとつです。
輪島塗に使うための木地は、塗りを重ね、時間をかけて仕上げられる工程に見合った上質なものが使われます。
この木地を、職人が手で挽き椀に仕上げますので、瓢型のような凝った意匠の椀を、数をそろえるのはまた熟練の技です。
瓢型の椀は、鮮やかな朱と黒に塗り分け、美しい色研ぎ出し蒔絵の草花を描きました。
◎色研ぎ出し蒔絵とは
まず、模様を漆で描いて粗い金粉を蒔き、金粉の固着の為に(通常は半透明の漆を塗りますが代わりに)色漆を塗ります。
硬化した後、先に蒔いた金を研ぎます。
金の上部を半分ほど研ぎ出すと、色漆の間から金が見えるようになります。
研ぎ出し蒔絵は、見る角度によって、色漆が多く見えたり、金が多く見えたりして違って見え、大変表情が豊かな蒔絵です。
高度な技術が生み出す、贅沢な楽しみです。
輪島塗椀① 朱・四季草花蒔絵 1客72,600円(税込)
寸法:口径7.7cm 高さ9.4cm
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役