輪島塗椀⑪ 若松蒔絵 1客110,000円(税込)
凝った形状に成型された椀
横から見ると、椀の上縁から下が少し内へ押し入った型になっている、凝った意匠の輪島塗椀。
素材はもちろん天然木です。
木をこんな形に成型しているということも、驚きの職人技のひとつです。
輪島塗に使うための木地は、塗りを重ね、時間をかけて仕上げられる工程に見合った上質なものが使われます。
この木地を、職人が手で挽き椀に仕上げますので、このような凝った意匠の椀を、数をそろえるのはまた熟練の技です。
美しい金蒔絵は、若松。
松は長寿の象徴、おめでたいものの代表といえる植物ですが、
根が付いた根引きの若松は、紙で巻いて水引をかけて飾られる、お正月に飾る門松の原型ともいわれる縁起物です。
地に根差して、末永く寿ぎが続くようにとの意が込められた風習です。
漆黒に、きりっとした美しい蒔絵の根引きの若松蒔絵は、上品で格調高い椀です。
輪島塗椀⑪ 若松蒔絵 1客110,000円(税込)
寸法:口径12cm 高さ8.8cm
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役