輪島塗雑煮椀 桜蒔絵5客1組 770,000円税込
令和5年12月25日 入札は終了しました、ありがとうございます
結果はページ下部にて発表しています↓
糸目亀甲型で木地見せの凝った椀
雑煮椀(煮物椀)桜蒔絵の形状は、外側が、糸目亀甲型で木地見せの仕様になっています。
縁に近い部分は椀木地屋さんが、椀木地に、横に細く筋を入れる加工をします。
その後で朴木地屋さんが、椀木地を手作業で亀甲型にはつります。
そして、木地や木目が透けて見えるように下地を施さずに漆を塗り仕上げる糸目亀甲型は、木のぬくもりを感じられ、形の妙を楽しむ椀です。
椀の内側は、布着本堅地輪島塗です。
蓋の裏・見返しには、梨子地ぼかしを背景に、桜蒔絵が描かれています。
梨子地(なしじ)とは
梨子地とは、粗い金粉を塗面に蒔いて漆を塗り込んで研ぎ、磨き上げる技法です。
漆の層の中で、蒔かれた金粉が、立ったり寝たりしているので、
光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
この椀では、梨子地を遠くの霞(かすみ)に見立てています。
↑外での撮影では、椀の外側の木目の感じが良くわかります。素朴で温かみの感じられる雑煮椀です。
輪島塗雑煮椀 桜蒔絵 5客1組桐箱入り 770,000円税込
↑写真の盆は、ついていません(別売りです)
寸法:直径13.4cm 高さ9.2cm
令和5年12月25日 入札は終了しました、ありがとうございます
落札結果 140,500円 兵庫県 M.N 様
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役