輪島塗文箱 山水蒔絵 748,000円税込
令和5年12月25日 入札は終了しました、ありがとうございます
結果はページ下部にて発表しています↓
様々な蒔絵の技法を駆使して描かれた山水蒔絵
文箱の上部の雲・霞は、上から、金・梨子地・青金を使用した蒔絵を重なるように描き、細かく切った板状の金・切金を軽やかに貼ってきらめきを表現しています。
金の色は一色でないことが良くわかります。
一番下の盛り上がった岩は、高蒔絵。ぐっと盛り上がった蒔絵と、蜜に貼り込んだ丸や角の切金は、立体感があり、遠くの山々との遠近感を感じられます。
研ぎ出し蒔絵は、蒔絵を描いてから漆を塗り込み、その後、模様を炭で研ぎ出す技法です。高い技術を要し、手間のかかるこの技法では、模様の部分が塗り面と同じ高さになるので、触ってみると平滑であることがわかります。反対に高蒔絵の部分は、上から描き盛り上げていくので、触ってみると盛り上がっています。
お手元に届きましたら、蒔絵の美しさと高い技術を、じっくりとお楽しみください。
この文箱 山水蒔絵は、「B5版」の用紙が入る大きさです。
文箱は、大切な手紙や書類を入れる箱です。大切な本を入れるのも良いですね。
文箱は、座敷・書院や違い棚に飾る飾箱としても使われています。
日記や自分史を入れる箱としてもちょうどよさそうです。
山水蒔絵は、理想郷が題材
山水蒔絵は古来より好んで用いられている、
人々の憧れる理想郷を描いています。
その郷愁を誘う、しかし未だ見たことのない様な不思議な美しさは、
人々が古来より憧れて止まない理想郷の姿でもあります。
その理想郷にすむ人々は、美しい風景に囲まれ不老不死に恵まれ、
幸せに暮らすといいます。
素晴らしい世界を描き出した山水蒔絵は、
人々の想像力をかきたて、日常を忘れるひと時を過ごさせてくれます。
取り扱いは簡単です。
文箱 山水蒔絵のお手入れは、柔らかい布で拭いてください。
水洗い・水拭きも、もちろん大丈夫です。
輪島塗が一番苦手なのは、紫外線です。
紫外線にあたり続けると、漆は変質し、劣化します。
直射日光のあたる場所には長くおかないでくださいね。
長い間仕舞われる場合は、乾燥が苦手ですので、
部屋の乾燥しにくい、低い場所に、保管してください。
しかし、どんなに気をつけていても、
長い年月ご愛用いただくうち、使い傷はどうしてもついてしまいます。
使いなじんできただけに、修理して使い続けたいものです。
そんな時は、お気軽に修理のご相談を。
傷に応じて、御見積のうえ修理致します。
本堅地の輪島塗は、丈夫な下地に塗り重ねた輪島塗だからこそ、
痛みの度合いに応じて、工程をさかのぼって修理ができます。
金蒔絵の部分は、うまく写真に写すことができません(すみません)
色味も、照明器具の色味にも寄り変わります。
実物は、うんと上品で美しいです。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、
堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
輪島塗文箱 山水蒔絵 748,000円税込
外寸法:縦29cm 横23cm 厚み7cm
内寸法:縦26cm 横20cm 深さ5.2cm
令和5年12月25日 入札は終了しました、ありがとうございます
落札結果 250,000円 東京都 S.A 様
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役