雑煮椀 扇松沈金 5客1組 440,000円(税込)
落札価格の発表(平成29年12月24日締切ました)
161,000 円 T.O 様
沢山の入札を有難うございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
お正月は家族揃って、輪島塗の雑煮椀でお雑煮を。
縁起のいい扇松沈金は、来る年の幸せを願う吉祥模様です。
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
手で表面を触ってみると、金色の部分が細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。
反対に蒔絵は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、表面は盛り上がっています。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。
扇面(扇)は、日本で作られた日本特有のもので、末が広がる形から 「末広」 ともいい、発展や拡大を意味する縁起のよいもの、とされ、古来より愛され続ける吉祥模様です。
扇面(扇)は、魔除けや厄除け、吉運招来など、非常に強い力をもつものとされ、謡曲・舞踊・落語などの芸能にも使われるなど、日本の生活文化の中で、重要な位置をもしめてきました。
長寿の象徴である松の葉を、おめでたい扇に見立てて彫った扇松沈金は、ご家族の末永い繁栄と幸せを願う吉祥模様です。
輪島塗の椀は、保温性が高いので、熱いものは熱いまま、
冷たいものはつめたいままでお召し上がり頂けます。
また、断熱性が高いので、みそ汁は熱くても手や唇には熱くありません。
大変、人に優しいお椀です。
そして、修理・修繕がききますので、長くお使い頂けるエコ商品でもあります。
直して使えるものは、たいへん素晴らしい、伝えてゆく守っていく文化です。
なおして使い続けられる輪島塗は、今の時代にこその器(うつわ)です。
長くお使いいただく内に、雑煮椀も自然と使い傷がついたり、
こすれたり、時には落下や不慮の事態で、けがをすることもあります。
そんな時は、傷やけがの度合いに応じて修理致します。
修理代金は多少(1客約数千円~)かかりますが、お見積り・ご相談の上修理致します。
修理の後は、気分も一新、また末永くご愛用頂けるようになります。
安心して存分にお使いください。
輪島塗の雑煮椀の取扱いは簡単です。
雑煮椀を洗う時は、普段お使いの台所用洗剤を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。
つけ置きも大丈夫。この時は、陶磁器やガラス製品に当たると傷がつくことがありますので、別に入れてつけ置きしてください。
水洗いでも、お湯で洗っても大丈夫です。(お湯と言っても熱湯は禁物です。)
洗い終わったら、柔らかい布で拭いて下さい。
※食器洗い機や、食器乾燥機、電子レンジは使用不可です。
輪島塗は天然木天然漆製ですので、高温乾燥に弱く、大切な輪島塗がダメになってしまいます。(この場合は木地自体がダメになりますので、修理が出来ないことが多いです)
何かと忙しい世の中、めんどくさいと思いますが、手で洗って拭いていただく。
この間にも漆の肌触りや艶の美しさ、蒔絵沈金の優美さをお楽しみ頂ければ、と思います。
つやつやとした美しい輝きは、職人が手のひらで磨いて作り出します。
こうして美しく仕上がった輪島塗に、のみをあて彫る沈金は、失敗のできない、いわば一発勝負。
ひとつひとつ、真剣勝負。 心を込めて作られています。
雑煮椀 扇松沈金 5客1組(桐箱入り) 440,000円(税込)
椀の寸法:直径12.5cm 高さ10.3cm
落札価格の発表(平成29年12月24日締切ました)
161,000 円 T.O 様
沢山の入札を有難うございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役