煮物椀(にものわん)松梅蒔絵
煮物椀(にものわん)松梅蒔絵(まつうめまきえ)谷内紫香作 この煮物椀は、美しい山水を描いた優雅な煮物椀です。 遠山に水の流れと松梅の山水蒔絵は、古来より人々の憧れる不老不死の理想郷。松は、長寿のシンボルです。梅は、春を告げる花です。 松梅は、おめでたいものの代表ですが、なぜ、松梅がめでたいのでしょうか? それは、この二つの植物が雨風や寒さに耐え抜く生命力の強さを持っているからです。 松は、常緑樹で古くから長寿のシンボルとされてきました。梅は、早春の花で生命の息吹を感じさせます。古くから、知恵と悟りの花・神の叡智を呼ぶ花とされてきました。 松梅は、幸せを願う心をあらわすといえます。 新しい春の訪れのイメージは、新春にふさわしい吉祥模様です。 たいへん優美で落ち着いた、豪華な蒔絵ですので、あらたまったお祝いの席や迎春にはもってこいの、格調高い煮物椀です。 《煮物椀の形》煮物椀は、煮物や雑煮用の吸物椀より大きめでたっぷりした椀です。ひとくちに煮物椀といっても、吸物椀と同様に、15~6種類の形をご用意しております。 雑煮は、その地方独特の形があるようです。おもちの形もまちまちです。具がたっぷりはいるお雑煮には、深くておおきな形を。出汁を楽しむお雑煮には、手に持ちやすくすっとした形を。などなど、お宅で一番使いやすい煮物椀をお選び下さい。 まずは、形をえらんで、それから色や塗り方を選び、模様を選び、、、そうしてお宅にぴったりの、貴方だけの煮物椀ができあがります。 この煮物椀は、外側が糸目型です。糸目型は手に持ちやすく、見た目に華やかな煮物椀です。素朴さをも感じさせる煮物椀の、蓋をとってみると見返しは見事な松梅山水蒔絵が現れる。こんな奥ゆかしい贅沢が、この煮物椀にはあります。椀の金縁が、見返しの豪華さを少し感じさせる、にくい演出です。 輪島塗は、高級な蒔絵であればあるほど、傷付くことをご心配になると思います。大事なお碗で有ればあるほど、扱い手の所作は、自然とゆっくり丁寧になります。(なぜか、驚くほど優雅で上品にお出しできてしまいます)そして蒔絵は蓋の裏(見返し)のみですので、ほとんど気にせずにお使い頂けます。 ですからよっぽどの事がない限り、蒔絵がひどく痛んでしまうことはありません。 もしも気になるほど傷ついてしまったら、早めにご相談下さいませ。輪島塗は、修理修繕がききます。たくさんの工程を経て作られておりますので、逆にさかのぼっていけば、きれいに直ります。(傷や痛みに合わせた最良の方法をご案内しお見積もりいたします。)お気軽にご相談下さい。 【商品データ】 定価 924,000円(5客1組) 寸法 直径131 H100 mm 素材 天然木 布着本堅地輪島塗