2015/12/15 (火)
輪島塗の工程で他産地の漆器と大きく違う部分は、下地の技法です。
1.輪島で産出される「地の粉」を、下地の漆に混ぜて強度をあげていること
2.下地の際に、傷みやすい部分に麻布を漆で貼って、強度をあげていること
これを「布着本堅地」技法と呼び、輪島塗の特色となっていて、
この技法を施していない漆器は、輪島で製作しても、輪島塗とはいいません。
また、地の粉は輪島漆器商工業協同組合にて保護されており、
組合員以外は入手できません。
輪島塗の工程は、下地の部分が大変重要です。
下地は、一度塗れば終わりではなく、地の粉の粗さを3段階に変えて
塗り、硬化、研ぎを何度も繰り返しながら、きめを整え仕上げていきます。
輪島塗は、下地の最後には、砥石で水研ぎを致します。
下地が肝心なのは、お化粧も同じですw
美しい下地が、美しい上塗りを活かします。