2020/10/20 (火)
輪島塗の豪華な蒔絵や沈金に欠かせないのが「金」GOLDです。
この金の価格が、さまざまな社会要因からどんどん高くなり、塗師屋はいま、大変困っています。
輪島塗の、蒔絵や沈金の施された美しい屠蘇器や重箱の価格は、職人の費やす時間と材料費から算出されますが、材料費の中でも最も高価なものが金です。
この金が多用されている豪華な蒔絵や沈金の施された輪島塗が、最高級品となるのですが、この金の価格は、面倒なことに、いつも同じではありません。
今、いくらでしょうか?
資産に金をお持ちの方は、価格の変動を確認するのが楽しみで、関心をお持ちのことと思いますが、普通はあまりご存じないと思います。
今、金は1グラム約7000円だそうです。
1グラムって、1円玉の重さです。 えええええ、って感じです。
映画とかテレビとかでしか見たことはありませんが、金の延べ棒は、というと、ようかんぐらいの大きさで1kgだそうですので、700万円、ということになります!
どのくらい上がったかというと、2005年(15年前)頃は、1グラムが1500円くらいだったそうですので、3~4倍になっているということです。
輪島塗の蒔絵は、文字通り「金を蒔く絵」、ですが、金がふんだんに使われた屠蘇器や重箱、現在弊社にて展示販売しているものを、これから制作するとすると、金の価格は現在の価格ですので、屠蘇器の価格はうんと上がってしまいます!!
はあああああああ、ため息が出ます。
しかし、反対に、これから制作するより、いまある屠蘇器や重箱なら、うんと割安で購入できる!ということになりますね。
今年のお正月に新しい屠蘇器や重箱を、とお考えでしたら、どうぞお早めに。
ぜひぜひ、ご検討ください!