2021/11/11 (木)
東京国立近代美術館工芸館が、石川県金沢市に移転され、2020年(令和2年)10月に開館になりました。
その時のニュースで見た、「12羽の鷹」、見たかったんです!
現在は、
特別展・万博出品時代から今日まで 変わりゆく姿
国立工芸館石川移転開館1周年記念展
《十二の鷹》と明治の工芸
が、令和3年10月9日(土)~ 令和3年12月12日(日)まで開催中です。
そうです。見たかった「12羽の鷹」が公開されています!
輪島漆芸美術館の友の会のバスツアーに参加して、行ってきました。
(弊社社長が、友の会の事務局長なんですー)
日帰りのバスツアーのため、見学時間は1時間弱でしたので、国立工芸館に入ってすぐに、
「12羽の鷹」めがけて、二階へ直行しました。
途中、順路はこちらからですが、、と言われながら(笑)
部屋に入ると、金色の鷹がぱっと目に飛び込んできました!
はっと息を呑むとは、このことだと思います。
目がパッと見開いて息が止まったほど、衝撃の瞬間でした。
美しい、と一言では言い表せないような、神々しく輝く「12羽の鷹」。
まるで生きているかのような鷹の姿勢・動き出すのではと思うほど、瞬間を切り取った鷹の表情や形。
金属でできているにもかかわらず、ふわりと柔らかそうな、しなやかな羽根。
想像以上のすばらしさに、思わず立ち入り禁止線を空中で越えて叱られました(笑)
そうです。「12羽の鷹」の地面に、灰色のビニールテープでぐるりと囲んだ立ち入り禁止線があり、空中で手や頭がはみ出るのも禁止(笑)
ちょっとアナログすぎるとおもいます(笑)
この「12羽の鷹」を、パリ万博で世界中の人々が、私のように息を呑み、見つめただろうと思います。
明治時代の工芸が、現代では復刻できないのだろうか?
残念ながらこの「12羽の鷹」の作者の工房は、現代には引き継がれていないそうです。
何度も何度も、ぐるぐるぐるぐる回ってみて、帰りました。
本当に、想像以上のすばらしさでした。
感激です。
私たちの輪島塗も、何百年後の人々をふるえるほど感動させられるのでしょうか?
そんな仕事をしてみたい、と社長と語り合いました。
たまには、美術館へ。良い時間でした。