まだ職人と言えるほどのことができる訳もなく、
今は職人見習いといったところでしょうか。
奥能登の輪島で、日々「漆」と向き合っていろいろ学んでいます。
今回は私、川口の経歴を簡単に紹介させていただきますね。
出身は三重県長島町(現桑名市)。
大学では機械工学を学んで、愛知県春日井市の機械メーカーに就職。
技術部にてエンジニアとして約10年勤務。
国内や海外工場の生産設備の設置や調整メンテナンスといった業務の為、
出張で日本全国飛び回っておりました。
その出張先のひとつ、北陸で出会った漆塗りの美しさに感動!
それに加えて、海外出張で再認識させられた日本の文化や環境の素晴らしさ。
そんな日本の伝統工芸である「漆芸」に関わる仕事をしたいと思い
会社を退職して石川県輪島市に移住。
石川県立輪島漆芸技術研修所 特別研修課程 専修科
を卒業して現在に至ります。
今後も、輪島塗から能登の自然や風土など
いろいろ発信していきますのでよろしくお願いいたします!
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役