一日に何回、箸を使いますか?
今朝の朝食は、フライパンでハムを軽く両面焼いてから、卵を割り入れた目玉焼きと、ご飯と、納豆と豆腐とねぎの味噌汁でした。
うちでは、朝食はご飯が主なので、最低でも一日3回は、箸(はし)を使います。
いえ、そういえば、たまにパンを食べる朝も、サラダや漬物など、時にはパンでも味噌汁なので(笑)、やっぱり箸を使います。
考えてみると、実は食事以外でも、箸を使っていました。
裁縫しているときに、細いひも状のものを中表に縫って、裏返すとき、箸を入れてぎゅーーっと押します→これは正規の使い方とは言えませんね(笑)
指の入らない場所を掃除するときや、排水溝にペットボトルの蓋を落として拾うとき(笑)など、私たちの生活になくてはならない存在が、か細いけれど、重要な、箸です。
箸について。
そういえば、日本人が手先が器用で頭が良いのは、小さな子供の時から箸を上手に使うおかげだ、と聞いたことがあります。
また、アジアの他の国々(台湾・ベトナム・タイ・シンガポール・中国・韓国など)でも、箸を使うそうですが、箸の形は違っていて、日本のように手に持つ部分が太く、先が細く加工したものではないそうです。
これは、食生活の違いから来ています。
箸の使用や作法は、日本の和食文化の中ではぐくまれました。先の細い箸は、細かい魚の骨と身を分けて食べるとか、小さな豆をつまむとか、意外と食べにくい、食べるのが難しいものを上手に食べる、繊細な動きに対応可能であり、美しく食べるということにつながっているのですね。
ここで、箸の持ち方に注目!
箸の持ち方については、基本の持ち方が一番使いやすく、姿勢も美しく見えます。
それは、重々わかっていますが、ついつい、自己流に陥ってしまう場合がありますね。
外で食事をする場合や、会食に参加した場合は、案外周りの人の箸の使い方に目が行ってしまいます。
背筋を伸ばしてきちんと座り、手本のような箸の持ち方使い方で食事する方を見かけると、本当に美しいなーと思います。女性なら一層美人に見えることでしょう(笑)
反対に、「ええええええー!!?」と思うような、箸の持ち方の方も見られます。
焼き魚が、難しいんです
焼き魚を箸で食べる時、とても器用に召し上がる方を、尊敬します。
骨が沢山あるような、お頭付きの焼き魚を食べる、これは難易度が高いです(笑)
焼き魚を食べるにあたっては、箸の使い方自体が上手いとか、上手くないとかも関係するでしょうが、何より「焼き魚が大好きかどうか」も、大変重要な要素に思います。
うちの子供たちは、焼き魚を食べるのが大変上手です。
食べ終わった皿の上には、頭と大骨としっぽ以外、何もありません。
ほんとに、美味し――、美味しい、と言って、上手に隅から隅まできれいに完食しますよ。
これは、魚好きのお父さんに似たのです(よかった)
反対に、私は皿の上は全くダメでぐちゃぐちゃですー、箸の使い方はそこそこ器用なのですが、、、、おさかなちゃん、ごめんなさいーーです。
箸は、脳にも良い
箸が上手く使えることは、脳の活性化にも大変良いそうです。
手先の細やかな作業をすることで、脳がいきいきと活性化し、物忘れやボケ防止に効果があると言われます。
そういえば、こんな練習が良いとテレビで見たことがあります(あれ、運動会でもやったような、、、)
乾燥した豆や、ビーズなどを皿に入れたものを用意して、箸で豆やビーズをひとつぶづつつまんで、隣の空っぽの皿に移します。簡単そうで、これが結構難しく、楽しいです(笑)
晩酌しながらやってみるのも、良いですよ。豆があちこちころころ転がりますから(笑)、皿の下に、豆が遠くまで転がったりはねないようにタオルを敷くと片づけが楽です。
この練習で、ついでに、箸の持ち方や使い方を再確認するのも良いですね。
箸の正しい持ち方を、ぜひ確認しましょう
こちらで、箸の持ち方を詳しく解説しています。
この説明は、輪島市で、生活に欠かせない箸を製造販売する岩多箸店さんの、「結婚を機に夫婦で家業に入った」三代目が、詳しく書いたものです。
実は、岩多箸店さんは、弊社・輪島漆器大雅堂株式会社の隣で、三代目は私の甥です!一生懸命、修行中なんです、ぜひご覧ください!
輪島漆器大雅堂ともども、今後ともよろしくお願い申し上げます。
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役