ぽかぽか、温かくて嬉しい
3月になり、輪島は最高気温が15度と、驚くようなポカポカ陽気です。
春が来たーー!というのはまだ早いかもしれませんが、それでも春めいてくると、なんとなく心もウキウキ、足取りも軽やか。そしてなんといっても、服装が軽やかになります。厚手のダウンや防寒着は、結構重くて肩が凝ります(笑) ぱっと脱いで、散歩に出かければ、春!!と感じます。
輪島の空港やスーパーなど広い駐車場のあるところでは、除雪し山と積まれた雪がまだ残っています。また山間の地域や田んぼにもまだ雪があり、その辺りは車で通るとひんやりしています。
どっさり降ると人や車・生活を困らせる雪ですが、気温が上がればあっという間に消えてなくなるのですから、ちょっと不思議な感じさえします。寒の雪はなかなか解けませんが、先日の雪はあっという間に解けます、春の力です。
大阪・関西万博に輪島塗地球儀が
春4月から秋まで開催の「大阪・関西万博」に、輪島漆芸美術館の輪島塗で制作された大型地球儀「夜の地球」が、会場の中央エリアに、なんと専用建屋にて展示されます!
輪島塗技術保存会が5年がかりで制作した巨大な輪島塗地球儀は、直径1メートル、重さ215キロ!
日本国内のみならず、世界各国からのお客様にも、輪島塗の美しさ、仕事のち密さを、感じて頂きたいです。
会場へお運びの皆様、ぜひ万博会場・中央エリアの輪島塗地球儀を、見てきてくださいねーー!
輪島塗の器でえきそば、3850円らしい
ネットニュースで、聞きました。
大阪万博で、輪島塗の器で「究極のえきそば」が提供されると!
割下で煮込んだ神戸牛を贅沢に使用した究極のえきそばは、ホタテやハマグリなどでとられた出汁や、こだわりの生めんなど、聞くだけでも美味しそう!
価格は、1杯3850円だそうです!
ネットの感想では、食後に輪島塗の器が付いてくるのか(笑) という話もありましたが、器はついてきません(笑)
輪島の復興のためにも、と輪島塗の器を使用して提供されるそうです。ありがとうございます。
会場でぜひ召し上がりください、そしてぜひ感想を聞かせてください。
輪島塗の丸い座卓を使い始めました
現在仮住まいの私達家族は、部屋が狭いので、折り畳み式の事務長机を1台使って、仕事や食事をしておりました。
細長い形は、奥行きが狭く、家族で食事の時には狭く都合が悪かったのですが、片づけて就寝する部屋でもあるので、軽くて便利だし、と我慢していました。
しかし、何だか寂しく感じるようになってきて思いました、「輪島塗を使おう!」
大地震の時に、今は無き弊社展示場の大物家具コーナーに展示しておりました、丸形の座卓が、数か所の打ち込みだけで助かっていたのを思い出し、それを使うことにしました。
さっそく、カーペットを敷いたフローリングの部屋に、丸座卓を持ってきました。部屋いっぱいになりましたが、その美しい光沢と存在間に圧倒されると思に、なんだか、部屋がぱーーっと明るくなったような気がして、家族みんなで「嬉しいね」「美しいね」と、感動しました。完全な手前みそです(笑) 椅子はパイプ椅子ですー
丸座卓の直径は120cm。天板は麻布の布目を活かして塗った朱漆の上に黒漆を塗って、硬化後に下の朱を研ぎ出した、素朴な温かみを感じられる仕上げ、かすりの着物の模様のようです。呂色仕上げを施した表面は、つやつやと輝き、てあとや汚れも拭けばすっきりときれいになります。
丸い座卓は、奥行きも十分で使い勝手がよく、家族で食卓を囲む時にも大変便利です。丸い座卓は、案外何人でも座ることができるし、丸いのでどこでも座れるので、置く角度も気になりません。
足は、ねじ式で取り外しが簡単にでき、いまの狭い部屋でも、足を外して片付けることができるので座卓が不要の時には部屋を広く使えます。(現在は、菊型の、二段階に分けられる長足をつけています)
もう一つ、丸い座卓は、移動するとき、ころころと転がして動かすことができ、助かっています(笑)
輪島塗の丸座卓をつかってよかったなーと思います。今までは、文字通り「売るほど」あった輪島塗に囲まれていて、意識が低くなっていたように思います。輪島塗座卓をお買い上げいただき、ご自宅で初めてお使いになられるお客様の、特別な瞬間の高揚する気分が、感動の様子が、よーーくわかりました。こんなうれしい瞬間をお届けしていたのだ、と、改めて輪島の塗師屋の仕事を誇らしく思いました。
ご愛用の座卓を修理に出してくださるお客様も、美しくよみがえった座卓に対面するときは感動されると思います。座卓修理の承りは、まだ全面的に再開していませんが、雪の心配がなくなる春には、再開を予定しています。
合氣道の寒げいこは、1月でした
今年の合氣道の寒稽古は、1/20~1/24の5日間でした。今年は猛烈に寒い日は無く、雪もなくよかった(笑)、最終日には稽古の上達と安全を祈願して無事に終えることができました。
毎年、寒稽古については、話題になることがあります。
1.真冬の寒い中、毎朝5時に起きて道場に五日間毎日通う寒稽古が良いか、
2.真冬の寒い中、一日だけ、ふんどし一丁で日本海に入る・または滝に打たれる寒稽古が良いか(←テレビで見たことがあるだけで、やったことはありません)
これについては、みな意見はまちまちです(笑)
皆さんは、どちらがお好み(笑)でしょうか?
新工場の構想は進む
輪島漆器大雅堂株式会社の新工場再建の、構想は、少しづつ現実味を帯びて進んでおります。
しかし、まだ公費解体が終わらず、次に進んでおりません。
業者さんも忙しくなり、何をするにも順番ですから仕方がないのですが、焦ってしまいます。
なかなか皆様に新しい良い報告が出来なくて、メルマガの発行も、ずいぶん休んでしまいました。申し訳ありません。しかし、今年は何とか形にしたいと奮闘中です。春が来て、動きやすく軽やかになって、前進致します!
今後共よろしくお願い申し上げます。

全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役