普段食事の際に何気なく使っている”おわん”
漢字で書くなら、みなさんはどんな字を思い浮かべますか?
・飯椀
・汁椀
・茶碗
・煮物椀
・多用椀
・蒸し碗
この”わん”の字、よーく見ると「木へん」と「石へん」があるんですよね
ウィキペディアで調べてみると、
木製のものを木偏の「椀」、
陶磁器製のものは石偏の「碗」、
金属製のものには金偏の「鋺」
の字を用いると書いてあります
金へんの「鋺」なんてのもあるんですね~
こんな字見たことないわー、なんて思っていたら以前勤めていた会社の近くに
「味鋺(あじま)駅」という駅がありました、懐かしいw
お味噌汁などの汁ものは、今でも漆器などの汁”椀”を使われている方が多いのではないかと思います
木製のお椀は、断熱性があるので熱々のものを入れても外側に熱は伝わりにくく器をしっかり持てる、
と同時に保温効果で冷めにくいという機能性もあるので相性ばっちりです
更に、漆器ならば優しく吸い付くような口当たりの良さは本当に素晴らしいものです
おまけに抗菌効果もあるんですよ
ちなみにこれらの利点は、プラスチックなどの合成樹脂漆器ではどれも本物の漆器には全然かないません
そして日本人の主食、お米を盛る飯”わん”
みなさんが使われているのは、飯”椀”ですか?それとも飯”碗”ですか?
個人的には、飯”碗”(茶碗)の方が多いのではと思います
飯”碗”(茶碗)を使っている方は、是非一度漆器の飯”椀”を使ってみて下さい
上記の利点によりきっと最後の一粒までいつもより温かくおいしく召し上がれるはずです
ちなみに、漆器の断熱性と保温性は熱いものだけに有効ではありません
アイスクリームなどの冷たいものに使用すれば、器を持っても冷たくない&溶けにくいという使い方もできますよ
じっくり丁寧に作られた漆の器は値段こそ張りますが、毎日の食事に豊かさを与えてくれます
是非、 お”椀” のある生活を試してみてはいかかでしょうか?
以下の写真は輪島塗の吉祥紋沈金です。美しいでしょう。
輪島塗のお椀商品一覧はこちらです。見るだけならタダですよ(笑)
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役