漆の木です。こんなに大きくなりました。たしか5年くらいたったものです。直径が15センチ!成長が早い!この手前の木だけ異常に早い!なぜ?後ろの木たちは直径が半分以下です。成長の理由を解明できたら、今後の植栽計画にやくにたつかもしれません。
成長の段階二股を切らずに、実はどうしたらいいのかわからなかったので、ほっときました。この二股作戦は、もしかして、片方を1年で掻ききって、次の年にもう片方を掻くと二倍漆が採れるのではないかと期待しています。以前に一本の木から採れる量は限られているときいたような気がしますが、この葉の茂り様を見ていると二倍採れる!そんな気がします。
今日の新聞に漆の苗木から植えるより伐採したあとその木の周囲2メートル以内の根から出てくる芽を育てたら5年早く漆が採れる大きさになることが実証されたと書いてありました。そんな話は、以前から聞いて知っていることだったように思いますが、実証されたということが、スゴイということですね。うるしの里計画が一歩前進したように感じました。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 監査役
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役