輪島塗・屠蘇器の取扱い方法(お手入れ、洗い方など)

この記事は約4分で読めます。
輪島塗・屠蘇器の取扱い方法は特に難しいことはありません

輪島塗・屠蘇器の取扱い方法は特に難しいことはありません

まず、知って頂きたいことは、輪島塗だから、といって、特に難しい取り扱いや洗い方はありません。

屠蘇器の取扱いで、一番気をつけて頂くことは、
アルコール分が着いた部分を、しっかり洗って、仕舞って頂くことです。

アルコールが着いたまま、長らく放置すると、
漆が劣化してシミになったり、
漆器同士がくっついてしまうことがあります。

きれいに洗って頂ければ、心配はありません。

屠蘇器の銚子は、アルコール分が残らないように、きれいに洗ってくださいね

屠蘇器の銚子は、アルコール分が残らないように、きれいに洗ってくださいね

お正月お使いの間は、1日の来客が終わったら、一度洗ってください。
三が日が終わったら(使用頻度が低くなったら)、
一度、良く洗って、松の内は、屠蘇器を床の間やリビングに飾って
お正月の雰囲気をお楽しみ下さい。

※洗い方は、簡単です。

いつも台所でお使いの、普通の中性洗剤をつかって、
柔らかいスポンジを使って、洗ってください。

蒔絵や沈金の部分も、怖がらずに洗ってください、大丈夫です。
固いものでごしごしするのは、禁物です。
漂白剤も使わないでください、不要です。

※ご注意

食器洗い乾燥機・乾燥機は、使わないでください。
昔ながらの製造方法で仕上げている漆製品です、昔なかった電化製品には対応していません。(電子レンジもダメです、一度で修理不能・木地までダメになることがあります)大事にお使い頂ければ、長くお楽しみ頂けます。現代社会では不便に思われると思いますが、洗った時の艶や、拭き上げた時の手触りなどを楽しみと思って、どうぞよろしくお願いします。
洗ったら、柔らかい布・タオルで拭いてください。

仕上げに、よく、「熱いお湯にくぐらせる」といいますが、
これは、水きれを良くし、拭きやすくするためです。

熱いと言っても、手で触れないほどの熱湯はダメです。
普段、お茶碗を洗う時に使う温度でOKです。

洗剤で洗って、お湯で流してしあげ、拭く。それでOKです。
こわごわ、触っていると、落としたりぶつけたりしてしまいますので、
しっかり握って、しっかり洗ってくださいね。

柔らかい布で拭きながら、漆の艶や手触りを楽しんでください。
ついでに、あちこちの点検もしてみてください。

※銚子の金具が壊れてしまったら

銚子の金具は、銀製の1個1個手作り品です。銚子に合わせて取り付けています。

こわれてしまった、片方だけ無くなってしまった、という場合は、新しく1組ご用意して、取り換えすることが出来ます。

価格は、そんなに高くありませんが、周りを傷つけないように慎重に取り換えてくださいね。また、大きさが様々ございます。
ご面倒でも銚子だけお送りいただければ、弊社にて取り換え致しますので、お気軽にご相談下さい。

銚子のつるの金具は、銀製の手作り品です。

銚子のつるの金具は、銀製の手作り品です。

仕舞う時は、薄い紙で、漆器同士が当たらないように包み、
黄色の布袋に入れて(柔らかい布でOK,緩衝材でもOK)、紙箱に入れ、桐箱に入れます。
(梱包時には、発送するためにしっかり縛って、グラグラしないように致します。
おうちで仕舞っておくときは、そんなに頑丈な縛りは不要です)

保管する場所は、乾燥しない場所を選んでください。
部屋の中ですと、高い所が乾燥します。

何年も長くご愛用頂くうちに、艶がうせたり、使い傷が目立ったりしてきます。
その時は、どうぞ輪島へ修理に出して下さい。
きれいに修理して、また末永く気持ちよくご愛用頂けます。

どうぞお気軽にご相談下さいませ。

その他、ご不明な点がございましたら、
どうぞ何なりとお気軽にお問い合わせ下さいませ。

修理やメンテナンスをしながら、代々にわたって思い出と共に家族に伝えていき、長くながーくご愛用頂くのが輪島塗のいい所です。

お気軽にお問い合わせ下さませ。

※漆器みがき 専用布のご紹介はこちらです。

輪島塗や漆器を磨くために便利な、薬品が付着していない柔らかい布

輪島塗や漆器を磨くために便利な、薬品が付着していない柔らかい布