6月30日夜:大きなマグカップお茶漬け(娘)

この記事は約2分で読めます。

塗師屋の子供たち「輪島塗で自炊も楽し」

大きなマグカップ(輪島塗)でお茶漬け

大きなマグカップ(輪島塗)でお茶漬け

娘の今日の夕食は、お茶漬け、って、これだけ? かわいそ~(涙)

具もなにも、入ってないよ!?

何か食べ物、送ろうか?

ユニバーサルデザインの輪島塗

ユニバーサルデザインの輪島塗

ユニバーサルデザインの輪島塗の開発

この椀(マグカップのような)は、「ユニバーサルデザイン」の考えを元に父が開発・製作したもの。

若者(娘)にとっては、難しく考えているわけでなく、単純に、手軽で使いやすいようです。

こだわりは持ち手の形です。

椀を持ちにくい方にもお使い頂ける椀。

握ることができれば、握って使います。

出来ない場合は、4本の指を通して親指をひっかければ、持つことが出来る、と考えました。

椀の材質は、「栃(とち)」茶托などに使用する栃の、軽い部分の木地を使用しました。(栃の木には、軽い部分と重い部分があるそうです。)

持ち手は、「朴(ほお)」柔らかく成形しやすい木地です。

椀と持ち手は、輪島塗の塗の工程の中で、漆で固着し、仕上げていきます。

形状が変わっていますので、木地の製作から通常の椀よりも価格が高くなり、塗の工程でもより手間と時間がかかりますので、とても高価な椀になってしまい、販売には至りませんでしたー。

こうして父の、刻々と移りゆく時代にあった、新しい輪島塗の開発は、続くのでしたー。

椀を持ちにくい人にも持ちやすい持ち手のついた輪島塗の椀

椀を持ちにくい人にも持ちやすい持ち手のついた輪島塗の椀