塗師屋の子供たち「輪島塗で自炊も楽し」
我が家で育てている、たった一株のきゅうりが、いよいよ夏本番、立派なきゅうりが3本も収穫できましたので、娘にも届けました。
丸かじりするのかと思いきや、上品にスライスして、輪島塗にのっています。
昼ごはん、って、もう3時過ぎているよ。
梅干しは、夏バテ防止にと、上品な塩分控えめの昨今流行りのタイプではなく、昔ながらの田舎のすっぱーーーい梅干しを持たせてあります。
麺類大好きの我が家は、様々な乾麺を常備しています。
非常食としても、活躍しそうです。
暑くて食欲が無い日でも、つるつると冷たくして食べてね。
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役