夏休みに、輪島を離れ都会で勉強する息子・娘が帰省し、親子4人で釣りにいくことになりました。
ここの所天候が思わしくなく、釣りに行けなかったので、子供たちもお父さんも(笑)大喜びでいそいそ準備w
気温34度にもかかわらず、炎天下の能登町小木港へ出発。
小木は、大きな遠洋イカ釣り漁船が有名な街。
輪島から、内浦へ向けて車で約1時間です。
小木港へ着いたら、一文字堤防へは、里磯の渡船で堤防に渡してもらいます。
夕方の釣れそうな時間のちょっとまえ、4時前に到着、早速釣り開始。
堤防は思いのほか風が強く、暑さにも、なんとかがんばれそうな感じです。
ぽつぽつと、あじを中心に釣れ始め、夕方の釣れる時間を前に、楽しんでおりました。
すると、左手から、茶色いものが流れてきました。
木がながれてきたのか? と、眺めていますと、丸い鼻がフガフガしているのが見えました。
えええええええええ!? いのししーー
泳ぐとは聞いていましたが、見たことは無い、野生のイノシシ自体、見たことががありませんでした。
で、その時、堤防にいた釣り人達(私たちの他に3名くらい)も大騒ぎして、いのししは、上陸地点を探しているのか、堤防の近くを添うようにぐるりと泳いで、港の方へ泳いで行きました。
あーびっくりした。
それから、鯵が、沢山つれて、日没後しばらくして、帰路につきました。
次の日、数えてみると、釣果は、大小合わせて143匹。
お料理が大変ですー
息子は釣好きが高じて、魚をさばくのもお料理も、とても上手になりました。
沢山の味は、大きさごとに分けて
南蛮漬け
鯵フライ
鯵のひらき(みりん干し)
刺身・たたき
そして、鯵の寿司 に、それぞれ調理。
南蛮漬けにキャベツを入れるのは、「うち流」でしょうか(笑)
寿司を握るのは、息子とお父さん。
鯵は、身おろしにして塩をし、軽く酢で〆ています。
随分上手になってきましたー!
沢山、寿司ができました。
能登の自然に囲まれて、美味しいものが沢山ですw
美味しくいただきながら、「いのししは、どこに行ったかな」と想像しました。
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役