暑くて庭を眺める余裕がなかったんです(涙)
輪島塗に咲く紫陽花を思い出した
さて。間違いがありました。
花言葉は、「秘めた思い」
菱(ひし)は、水中植物。
菱型の葉が放射状に広がり、中心に白い、花径1cmほどの小さな花が咲くそうです。
また、これも菱形の実
がなるそうで、ここから「菱」の名がついたそうです。
調べると、日本全域にみられる花のようですが、私は見たことがありません。
あるものを描くのが信条
山岸一男先生に伺ったことがあります。
空想の物を描くのではなく、そこに実際にあるものを、良く見て描くのが信条だ、と。
良く目にするような紫陽花ではなく、水辺にひっそりと咲く、形の美しい「菱」を題材にされたところからも、様々なものを観察される先生なればこそ、と感激しました。
庭に大きく花開く紫陽花でさえ、目に入らないような私には、この可憐な花は目に留まらなかったことでしょう。(とほほ、おはずかしい)
観察の積み重ね、そして修練の積み重ねがあればこそ、人間国宝につながるのだなー。
一口で言うけれど、長い長い道のりだろうことは、想像できます。
素晴らしい。感激です。
菱(ひし)の花、勉強になりました。
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役