輪島塗がある豪邸でした
数日前に、食事中にテレビをつけていました。
見ているというより、にぎやかしにつけている感じでしょうか。
そしたら、安住アナウンサーの、芸能人の豪邸訪問がはじまりました。
「どんだけ~」のIKKOさんの豪邸
「どんだけ~」という流行語でおなじみの、ヘアメイクアーティスト・タレントのIKKOさんの豪邸でした。
IKKOさん、ご存じでしょうか?
私は、IKKOさん、好きなんです。
女性より女性らしい立ち居振る舞いと、ぎすぎすしていないというか、おっとりしたというか、素朴な雰囲気さえ感じられる話し方が好きで、テレビに出ているとついつい見てしまいます。
この日も、引っ越ししたばかりというIKKOさんの豪邸の紹介を、興味津々で見始めました。
近代的で機能的なマンションの玄関に、和の飾り
マンションの部屋の玄関を入ると、落ち着いた雰囲気のアンティークの家具や飾り物がありました。
運気が上がるよう縁起のいい干支の飾り、
また、干支の金杯をそろえておいででした、美しい金色の十二支それぞれの盃だそうです。
引き出しのついた小棚は、骨董品のようでしたが、近代的なマンションの玄関にもとても似合っていました。
これは、何かを入れる実用的な棚としてではなく、雰囲気を楽しむ飾りとしておかれているそうで、さすが美的センスが素晴らしいなーと感心してみました。
そして、それらの近くに、金色の丸いものが見えました。
おおおおおーーー!!あれは!
どきどきしました。
初めてです。
これまで、さまざまな芸能人や有名人のお宅は意見をテレビで見ましたが、一度も見たことがありませんでした。
何を、と思いますか?
芸能人のお宅に「輪島塗」です。
美しい金地に、蒔絵の棗でした。
感動しました。
棗のサンプルです(この棗(なつめ)が飾られていたわけではありません)
いままで、有名人のお宅は意見では、ヨーロッパのアンティーク家具や、有名な陶器や、有名なガラス製品などがたくさん、美しく並んでいるのは見たことがありました。
日本の有名人は、輪島塗に興味がないのかなー、と思ったものです。
大好きなIKKOさんのお宅に、輪島塗が飾られていたのを見ることができ嬉しかったです。
末永くご愛用いただきたいです。
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役