兜 龍虎蒔絵 1,100,000円(税込)
輪島塗 兜 龍虎蒔絵
端午の節句に兜を飾るのは
五月・端午の節句には、勇壮な鎧兜を飾ります。
これは、武将にとって鎧兜は、身を守る大切な道具。
転じて、鎧や兜は、男の子の身を守り、災厄を逃れて、力強く成長してほしいとの願いを込めて飾られるようになりました。
輪島塗の兜は木製
輪島塗の兜は、鉄や金属でなく木製ですので、見た目は重厚ですが大変軽くできています。
兜の材質は朴。細工のしやすい木地を選んで、部分ごとに成形し、漆でつけて仕上げました。
兜の薄く繊細なつくりは、大変手の込んだ形で、職人の技術の高さをうかがわせます。
輪島塗の兜は、全体に豪華な金蒔絵
豪華で美しい金を多用した、まるで金属でできているかのような印象の兜ですが、この金の模様はすべて蒔絵にて施されています。
金地や金ぼかし、金蒔絵にて美しく彩られた兜を飾って、眺めて、楽しんでください。
兜の向かって左側には、龍蒔絵
兜の向かって左側には、龍蒔絵を施しています。
龍ががっしりとつかんでいる玉は、青貝を貼りこんでいます。
龍は、鯉が出世した化身ともいわれる想像上の動物です。
髪獣・霊獣であり、仏法の守り神とも言われる「龍(りゅう)」は、自然をあやつる力さえ持つといわれます。
また、その計り知れない霊力は強大で、姿は雄大であり、古来より人々の憧れをあつめています。
四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)に数えられる、 東方の守護神でありました。
兜の向かって右側には、虎蒔絵
兜の向かって左側には、野獣の王と呼ばれる虎(トラ)蒔絵を施しています。
虎の精悍で美しい姿は、古来より人々を魅了してきました。
虎は「霊力ある瑞祥のもの」とされ、四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)に数えられ、 西方の守護神でありました。
前立ては、梨子地仕上げです。
梨子地(なしじ)とは、粗い金粉を塗面に蒔いて、上から漆を塗り込んで研ぎ、
磨き上げる技法です。
金粉が、立ったり寝たりしているので、光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
兜の前立ては、着脱式です、兜を仕舞う時にはとりはずしてください。
取り付ける時は、磁石を埋め込んでいますので、そっとつけて頂ければ定位置につける事ができます。
輪島塗 兜 龍虎蒔絵
寸法:高さ18.5 幅24.5 奥行15.5cm
敷板寸法:縦29 横29 厚み2cm
付属:ふくさ(赤)1枚・ひも(正絹手組・結び済)1本
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役