三段重箱(6寸6寸胴張隅丸型)洗朱呂色 220,000円(税込)
朱塗りの「赤」より黄色みがかった、どちらかといえば「オレンジ色」の洗い朱の三段重箱です。
よりコンパクトに薄づくりとした、軽く扱いやすい重箱は、お正月だけでなく一年を通してお使いください。
重箱は、おせち料理だけを入れる器ではありません。
サンドイッチやケーキにも似合います。
蓋が付いていて、重ねられる重箱は、しばらくの保湿やほこりよけの機能もあり。
お客様を待つ間は、重箱のふたや、重ねられる機能性が発揮される器。
数名分のお料理やお菓子を入れても、重ねられるので一度に持ち運びできます。
使い続けられる器のデザインの秘密は、やはり使いやすいことにあるのでしょう。
輪島塗の、まるで鏡のような美しい光沢は、呂色しあげという艶上げの工程で生まれます。
写真の重箱は上塗りが終わった状態で、この後、艶を上げる工程を施して、お届け致します。
艶を上げる工程は、上塗りのあと、炭で研いで表面を平らにし、細かい粒子の磨き粉で表面を美しく整え、うすく漆を塗って硬化させ、職人が手で磨いて艶を出す技法です。炭で研いだ「傷」に漆が入り、塗面がより均一になり、美しく輝くのです。
美しいだけでなく、機能的でもあります。手で持った時に手跡がつきますが、呂色仕上げを施してあれば、柔らかい布でさっと拭けばきれいになりますから、使いやすいです。
縁の曲面は、ぶ厚い縁材をカンナで削り出して作られています。まっすぐな形よりも縁材が沢山必要で、手間のかかる、贅沢なつくりです。
おせち料理は、お正月三が日台所に立たないように、と作られた保存食とか。
現在のように年末年始も開いているお店もありませんでした。
では、どうして漆の重箱につめたのでしょうか?
先人はきっと、漆の抗菌効果に気づいていたのでしょう。
現在はその、漆の抗菌効果が、科学的に証明されようとしています。
先人は素晴らしい文化を残してくれたものです。
三段重箱(6寸胴張隅丸型)洗朱呂色 220,000円(税込)
寸法:幅18cm 奥行18cm 高さ16.5cm
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若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役