取り皿 あじさい蒔絵 5客1組 275,000円(税込)
取皿の形は、隅折型。
四角い折紙の三方の隅を、上方に少し折り曲げた形です。
右下の角は、切り取った形です。
この凝った形は、平たい皿よりも、木地の材料が多く必要(厚みのある記事から彫りだして成形します)で、細工にも手間がかかる、大変贅沢なつくりです。
紫陽花(あじさい)は、初夏に様々な色の花が私たちの目を楽しませてくれる美しい花です。また、花の種類も多数あり、この取り皿は、そんな紫陽花のイメージを図案化した蒔絵です。
美しい艶、これは裏面です。
ゆるく曲がった、曲線が漆の美しさを際立たせます。
花の中心には、細かな青貝を沢山貼りました。
微妙に色が違う青い貝が、上品で美しい紫陽花のイメージにぴったりです。
輪島塗の取り皿の取扱いは簡単です。
取り皿を洗う時は、普段お使いの台所用洗剤を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。
つけ置きも大丈夫。この時は、陶磁器やガラス製品に当たると傷がつくことがありますので、別に入れてつけ置きしてください。
水洗いでも、お湯で洗っても大丈夫です。(お湯と言っても熱湯は禁物です。)
洗い終わったら、柔らかい布で拭いて下さい。
※食器洗い機や、食器乾燥機、電子レンジは使用不可です。
輪島塗は天然木天然漆製ですので、高温乾燥に弱く、大切な輪島塗がダメになってしまいます。(この場合は木地自体がダメになりますので、修理が出来ないことが多いです)
何かと忙しい世の中、めんどくさいと思いますが、手で洗って拭いていただく、この間にも漆の肌触りや艶の美しさ、蒔絵の優美さをお楽しみ頂ければ、と思います。
輪島塗 取り皿(5客1組)隅折型 あじさい蒔絵 275,000円(税込)
寸法:W15 D15 H1.4 cm
↓下のオンラインショップに、専用買い物かごをご用意しています。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役