取り皿 松島蒔絵 5客1組 231,000円(税込)
日本三景の一つ「松島」は、小さな島が点在し、
季節により時間帯によって様々に変わる素晴らしい景観は、
何度見ても飽きることのない名勝です。
蒔絵で表現した松島は、あこがれの理想郷をも思わせる
美しい気品を漂わせます。
島の色が他の金色と違うのは、金梨子地(きんなしじ)という技法で仕上げられているからです。
梨子地(なしじ)とは
梨子地とは、粗い金粉を塗面に蒔いて漆を塗り込んで研ぎ、磨き上げる技法です。
塗面にぱらぱらと蒔いた金粉が、立ったり寝たりしているので、光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
輪島塗は、可愛がっていただくほどに、艶が増し、美しくなっていきます。
存分にお使いくださいね。
「輪島塗は、傷がつくのが怖くて使えない!」こんな心配の声を良く聞きます。
長く使い続ける間には、確かに傷がついてしまうことはあります。
これは、輪島塗の取り皿だからではなく、他の取り皿でも同じです。
輪島塗は、製造に時間と手間がかかるためにどうしても高価ですから、使う時にはこわれないか、ダメにならないか、などと、心配になられるのだと思います。
大丈夫なんです、存分にお使いください。
堅牢な輪島塗でも、傷はつきます。新品のまま、末永く使い続けられるわけではありません。
輪島塗は修理やメンテナンスをしながら末永くご愛用頂く漆器なのです。
お客様にお茶菓子を出すときには、少し改まった印象で。
お正月やパーティーの時のお料理を取分ける時は、華やかな印象で。
洋食や、中華料理、ケーキやパイなど、何にでもお使いください。
輪島塗は、油分がダメ、酢がダメなど、特別に苦手なものもありません。
(手で触れない程、口がやけどしそうなほどの超高温には使用不可です。天然素材なので負けてしまいます)
どんな場面でも重宝する輪島塗の取り皿は、重ねて収納すれば場所は取らず、取り扱いも特別な配慮は不要で、意外と使いやすいものなのです。
修理しながら末永くご愛用頂ける輪島塗の取り皿は、決まった使い方はありません。
お好きな時にお好きなように、お使い下さい。
取皿(銘々皿)は、工夫次第で、重宝にお使い回し下さいね。
輪島塗 取り皿(5客1組)半月型 松島蒔絵 231,000円(税込)
寸法:W15.2 D13.6 H1 cm
↓下のオンラインショップに、専用買い物かごをご用意しています。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役