茶托 小判型・溜呂色 5客1組 176,000円(税込)
茶托は、お茶碗のためにも、座卓(テーブル)のためにも優しい器です。
そしてお客様には、おもてなしの心をお伝えする大事な役割があります。
お茶碗を手の平出包んで、謹んで差し上げる、というイメージです。
溜塗り(ためぬり)は、落ち着いた色合いでありながら、
漆が薄くのる端々は朱が少し透けて美しく、
無地でも人気の塗りの技法です。
溜塗り(ためぬり)とは
溜塗りとは、中塗りに朱漆を塗り、上塗りに朱合い漆という半透明の漆をぬる技法。
漆は時間が経つにつれて透明度が増してくる、という特性を生かし、
中塗りの朱が漆が薄くのるふちのほうから透けて、
落ち着いた中にも華やかさのある、雰囲気をかもします。
溜塗(ためぬり)は、黒や朱塗りより、1回多く手間がかかります。
はじめに朱漆を塗り、次に朱合漆(しゅあいうるし)というべっこう色の漆を塗っているからです。
その雰囲気は、戦前の天皇陛下の御車が溜塗であったように、高貴で落ち着いていて華麗です。
曲面が多い形は、平面に比べて、様々に光が反射するので、いっそう美しく見えると思うのです。
職人が素手で磨いて作り出す、輪島塗の艶を、ご堪能頂ける形です。
機能的にも、小判型ですので、持ちやすいです。
輪島塗の茶托は、冬用というわけではありません。
夏の涼しげなガラスの茶碗にも似合います。
◎傷つくのが、気になる
「輪島塗は、美しいけれど普段使うと傷つくのが気になる」
もっともです。
漆は、ガラスや陶器に比べると柔らかいものです。
毎日お使いいただくうちに、使い傷は知らず知らずのうちについてしまうもの。
そんな時は、修理ができます。
傷が沢山ついて、使いづらくなったら、
どうぞご相談下さい。納期・修理代金などお見積もりし、ご相談の上修理します。
塗りなおして、新しい気持ちで、
また末永くお使いいただけます。
輪島塗はそのために、しっかりした下地で、塗りで仕上げてあります。
おめでたい時や、何か節目の時に、塗りなおしに出す、というのも
気持ち新たに、よろしいですね。
輪島塗 茶托(5客1組) 小判型・溜呂色 176,000円(税込)
寸法:W15.2 D11 H3 cm
↓下のオンラインショップに、専用買い物かごをご用意しています。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役