茶托 四季草花蒔絵 5客1組 242,000円(税込)
この茶托は、大変華やかな印象で、ちょうど茶碗に隠れる部分に蒔絵を施しています。
お茶を飲むときに茶碗を持ち上げると、色鮮やかな優雅な蒔絵が見えるという、趣向です。話の花が咲きそうですね。
四季草花の蒔絵の技法は、色研ぎ出し蒔絵。
金だけでなく、色鮮やかな色漆を用いた蒔絵の技法です。
(蒔絵「まきえ」とは、漆で描いて金を蒔きつける技法です)
色研ぎ出し蒔絵
まず、模様を漆で描いて粗い金粉を蒔き、金粉の固着の為に(通常は半透明の漆を塗りますが代わりに)色漆を塗ります。
硬化した後、先に蒔いた金を研ぎ出します。
金の上部を半分ほど研ぎ出すと、色漆の間から金が見えるようになります。
研ぎ出し蒔絵は、見る角度によって、色漆が多く見えたり、金が多く見えたりして、大変表情が豊かな蒔絵です。高度な技術が生み出す、贅沢な楽しみですね。
輪島塗の茶托の取扱いは簡単です。
茶托を洗う時は、普段お使いの台所用洗剤を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。
つけ置きも大丈夫。この時は、陶磁器やガラス製品に当たると傷がつくことがありますので、別に入れてつけ置きしてください。
水洗いでも、お湯で洗っても大丈夫です。(お湯と言っても熱湯は禁物です。)
洗い終わったら、柔らかい布で拭いて下さい。
※食器洗い機や、食器乾燥機、電子レンジは使用不可です。
輪島塗は天然木天然漆製ですので、高温乾燥に弱く、大切な輪島塗がダメになってしまいます。(この場合は木地自体がダメになりますので、修理が出来ないことが多いです)
何かと忙しい世の中、めんどくさいと思いますが、手で洗って拭いていただく、この間にも漆の肌触りや艶の美しさ、蒔絵の優美さをお楽しみ頂ければ、と思います。
お客様にお茶をお出しするときは、茶托を使用します。
茶托は、お客様への心遣いであるとともに、茶碗が直接座卓(テーブル)に触れて傷つくことを防ぐ役目もあります。
お菓子と共にお茶を出すときのお茶の出し方は、お客様の右手側にお茶を、左手側にお菓子をお出しします。
お茶は、お盆に乗せていきますが、お盆に乗せる時は、茶碗と茶托は別に載せていき(持って歩くときに、お茶がこぼれて茶托を濡らすことを避けるため)、
お客様にお出しするときに、茶碗と茶托の模様の正面を合わせて茶托に乗せ、お出ししましょう。
輪島塗の茶托は、軽くてかさばりません。
重ねて収納すれば、食器棚も華やぎます。
収納の際には、陶磁器やガラスのものと重ねないでくださいね。
茶托の裏は、黒塗です。
朱と黒塗の茶托に描かれた四季折々の美しい草花が、お茶の時間に彩りを添えます。
輪島塗 茶托(5客1組) 四季草花蒔絵 242,000円(税込)
寸法:直径12.2 高さ2cm
↓下のオンラインショップに、専用買い物かごをご用意しています。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役