2.牡丹唐草沈金 55,000円(税込)
輪島塗鞘(さや)+プロ仕様ペティナイフ
②牡丹唐草沈金(プラチナ粉使用)55,000円(税込)
「牡丹唐草沈金」とは。
牡丹は、花の大きさ・美しさ・かぐわしい香りから、「花の王様」 といわれ、
「富貴の象徴」ともされる、吉祥模様。
唐草は、長く延びる蔓(つる)を、美しく図案化した模様で、長く続くことを表します。
この二つを合わせた「牡丹唐草沈金」は、
「美しさ・富貴繁栄が、末永く続きますように」 との願いを込めた吉祥模様です。
沈金(ちんきん)とは
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める 技法です。
手で表面を触ってみてください。
細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ、深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法 です。
この輪島塗さやの「牡丹唐草」 は、熟練の職人が 沈金の技で模様を彫り込み、金粉の代わりに銀色の「プラチナ粉」を使用しました。
漆黒に銀色の牡丹唐草は、金とはまた違った雰囲気の、上品な華やかさに仕上がりました。
鞘の背の部分にも、つながって彫られた牡丹唐草。角のカーブにのみを入れるのは、高度な技。
牡丹唐草沈金は、受注生産です
ご注文を頂いてから、職人があなたのために制作いたします。
お届けまで約1か月です。お手元に、輪島塗鞘(さや)+プロ仕様ペティナイフが届くまで、楽しみにお待ちくださいませ。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役