屠蘇器(入隅型)溜呂色 451,000円(税込)
入隅型の屠蘇器は、輪島漆器大雅堂のオリジナル商品です。
手の込んだ、凝ったつくりは、溜塗(ためぬり)の美しさを一層引き立てます。
溜塗は、落ち着いた色合いでありながら、漆が薄くのる端々は朱が透けて美しく、無地でも人気の塗りです。
溜塗(ためぬり)は、黒や朱塗りより、1回多く手間がかかります。
はじめに朱漆を塗り、次に朱合漆(しゅあいうるし)という
べっこう色の漆を塗っているからです。
その雰囲気は、戦前の天皇陛下の御車が溜塗であったように、高貴で落ち着いていて華麗です。
溜塗(ためぬり)とは
溜塗りとは、中塗りに朱漆を塗り、上塗りに朱合い漆という半透明の漆をぬる技法。
漆は時間が経つにつれて透明度が増してくる、という特性を生かし、
中塗りの朱が、漆が薄くのる縁(端、角など)のほうから透けて、
落ち着いた中にも華やかさのある雰囲気をかもします。
経年の変化を、逆に楽しみにしていただきたいものです。
漆は、平面より曲面がより美しく見えると思います。
光の当たり具合が変化するからです。
この入隅型は、角をおとして曲線にしてありますので、表情豊かです。
屠蘇(とそ)とは、「邪気を屠絶し、人魂を蘇生させる」ということで、
一年中の邪気を祓い延命長寿を願うために飲む酒です。
輪島塗の屠蘇器は、屠蘇を頂くために必要なものが揃ったセットです。
美しい蒔絵が、いっそう晴れやかな迎春の時を演出し、
新しい一年の門出を幸多かれと祈念します。
輪島塗 入隅型屠蘇器 溜呂色 451,000円(税込)
寸法:高さ26.5cm 幅40.8cm 奥行27.2cm
盃:大の直径10.9cm
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若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役