他にない変わった輪島塗ならこれ。輪島塗偏壷(へんこ)はかたよった壷?
これは酒器?輪島塗・遍壷(へんこ)
輪島塗・扁壷(へんこ)は、かたよったつぼ、へんぺいなつぼという意味です。
壷を両側からぎゅっと押さえてぺたんこにした形、です。
こんなの見たことありますか?変わった輪島塗でしょう。
輪島塗を、和室、洋室を問わず飾って欲しい、と思い作りました。
何か変わったもの、とお探しの方のために。
この扁壷(へんこ)は、技法ではなんといっても中を塗ることに苦労しました。木地は木ですから。
苦心の末、中にお酒や水を入れても大丈夫なつくりにできました。
模様は、日展特選作家の角 康二(すみやすじ)先生の葡萄にりす沈金です。
りすのふわふわとした柔らかそうな毛、愛くるしい表情、ブドウの実や葉の表情豊かな陰影と立体感。
これは誰にでもできる沈金ではありません。
角 康二(すみやすじ)先生ならではの、細かな描写は、点彫りの技術により彫り出されています。
とても可愛い柄ですが、戦国時代には「武道に利す」といわれ、多くの必勝を期す武将に好まれた吉祥模様でもあります。
葡萄は「たね」が沢山あることから、子孫繁栄の象徴であり、葡萄のつる(唐草)は途切れなく連綿と続くことをあらわす、これまた吉祥模様。
りすは、巣に沢山のえさを貯える習性から、蓄財の象徴とされる吉祥模様です。
作者/角 先生は、点彫りの名人。日展特選作家。石川県立輪島漆芸研修所講師。
すでにさまざまな模様(蒔絵や沈金)の輪島塗・偏壷(へんこ)を製作いたしましたが、実は現在、(もう何ヶ月もかかっていますが)この輪島塗・偏壷(へんこ)の、新作を製作中です。
来年には完成する見込みの輪島塗・偏壷(へんこ)の新作は、
誰もがうなるような見事な蒔絵をびっしり描いています。
この輪島塗・偏壷(へんこ)の新作は、大雅堂社長のブログで、紹介しています。
仕上がりが、大変楽しみです。
こんな、ちょっと変わった、一工夫した輪島塗を考えて考えて作るのが社長の楽しみです。
社長をう~んとうならせる、無理難題の輪島塗の特注がきたら、社長は、待ってましたとばかりに小鼻をふくらませ喜びます。
漆器はいいですね。環境にも人にも優しい、そしてあたたかい。
漆(うるし)をもっと身近に感じて欲しい。輪島漆器大雅堂(株)の願いです。
【商品データ】
定価 550,000円
素材 天然木 布着本堅地輪島塗
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役