輪島塗 飾り棚・バラ蒔絵 2,530,000円(税込)
輪島塗の家具・飾り棚 バラ蒔絵は、真っ白なバラの大輪の花が、
飾り棚の漆黒に映える、美しい飾棚です。
輪島塗だけでなく、漆芸・漆などで、「白」の表現は、大変難しいものです。
なぜならば、漆の色は「透明」でなく「茶褐色」だから。
では、この大輪の美しいバラの「白」は?
「白」いバラの、答えは「卵」。そうです、卵の殻を使っています。
卵の殻を、模様に合わせて貼っていき、漆で固着させていますが、このバラに使われている
卵の殻は大変細かく、小さな卵殻を、ひとつづつ拾って模様にあわせます。
全体の陰影を確かめながら、慎重に貼り付けていく、根気のいる作業です。
飾棚の扉の、取っ手部分は、梨子地(なしじ)仕上げ。
梨子地とは
梨子地(なしじ)とは、粗い金粉を塗面に蒔いて漆を塗り込んで研ぎ、磨き上げる技法です。
金粉が、立ったり寝たりしているので、光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
くだものの、梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
輪島塗は、可愛がっていただくほどに、艶が増し、美しくなっていきます。
漆の透明化という性質からで、梨子地も時と共に益々輝きを増していきます。
輪島の家具の自慢は、見えない部分も輪島塗であることです。
足の裏側も、天板の裏側も、すべて輪島塗。ですから、どこから見ても輪島塗。
畳や絨毯にも、指にも食器にもやさしいのです。
どこにもない、最高級家具をお探しのお客様は、ぜひ一度ご覧下さい。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
輪島塗飾棚 バラ蒔絵 W82 D38 H78 cm 2,530,000円(税込)
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役